スペアエンジンその12011年11月26日 20時52分39秒

レースのレギュレーションは大きく分けてノーマルと改造に分かれる。
関西では何故かノーマルが主流となる。というか改造の方が少ない。
俺はあれも禁止、これも禁止のノーマルは好きではない。
改造禁止であれば安上がりなどということはない。
あくまで上を目指すとなると次々に部品交換しないといけない。
純正部品も物のばらつき(当たりはずれ)が、かなりあるようで出物に出会うまで
凄まじい量を買い続けたりするらしい。
それなら潔く加工や交換を認めた方がはるかに安上がりとなるのだ。

さてエンジンをやっている50R。
レギュレーションに合わせてシリンダー変えるのは面倒である。
シリンダー外すにはまずはラジエーター外すことになる。
ならばいっそのことシリンダー交換ではなく、エンジン交換の方が楽ではないのか。
シリンダー開けなければガスケット類を交換する必要もなくなる。

ホンダやHRC純正部品の供給怪しい。
欠品、価格大幅上昇、廃盤の鬼。
エンジン変えてしまえば、エンジン当たりの走行時間減るのでエンジン温存にもなる…。
そんなことを考えスペアエンジン入手した。
当然ながら純粋に予備ということもある。

全て新品で組むと凄まじい金額になるはずである。
恐ろしくて計算したことはないが。
というわけで中古品である。履歴などサッパリ不明である。
そのまま使うほど脳天気ではないので現物を確認しないといけないのだ。
OHも前提である。

ベースはNS50F。レースに使っていたとかでキックやオイルポンプはない。
しかしドレンボルトにワイヤーロック用穴はない。どういうことやろ?

スペアエンジン 001

ひょっとしてと思い、ドレンを外す。やっぱりオイル入っているやん。
ホンマにレースに使っていたのか?
オイルも汚い。あまり手入れしていなかったような雰囲気。
ウォーターポンプの錆も中々である。シールのチェックが必要やな。

スペアエンジン 003

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シリンダーも付いていたがその時の写真忘れた。
ニュートラルスイッチの処置をせず、配線ぶった切ているだけ。
表面も汚い。

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フィラーキャップも穴なし。
充電コイルは外されている。ステーターの配線はかなり硬くなっている。
変えた方がいいのだろうが…

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クランクにはオイル付着有り。コンロッドは明らかなガタはなかった。
明らかなガタではクランク死亡の可能性高く一安心。

スペアエンジン 005

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燃焼室内面のササクレはどういう意味?
シリンダー内壁に少々の腐食がある。
それがなければホーニング痕のあるし、ピストンも綺麗なので距離は走っていない
と思われる。
シリンダーは元々のノーマルあるのでそちらを使えばよいので気にしない。
サーモスタットはない。冷却水通路かなり錆びている。
クーラントを使わないと錆はしかたないのであるが、車載状態で水を抜かずに
放置されていたような雰囲気。

スペアエンジン 010

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クラッチは3枚仕様。
スプリングはCR80とノーマルの組み合わせと思われる。
ハウジングには少々傷みあるが修理して使用可能レベル。
3枚でも4枚でもハウジング他共通なのか?

スペアエンジン 011

焼けあり。半クラ多用か。いずれにしても消耗品ははなから使うつもりはない。
得たいの知れん中古品はそのまま使うべきではない。

スペアエンジン 013

アイドルギアはHRCタイプ。HRC純正かそれとも加工品か不明である。

その2へ続く。