スターチルドレンその4~分断2024年04月13日 23時53分56秒

その3より続く。

今日のNHKニュースで衝撃的なコメントがあった。
韓国の選挙に対してだったが、分析結果がそれだけでにとどまらないと思ったのだ。
集団の”共通目標”が達成されたということはその時点でそれが失われたいうこと。
するとその後はまとめる物がなくなって各自の考えがバラバラになる。
その状態を”分断”というのか、集団(もしくは社会)の”成熟”あるいは”老化”というべきか分からないと。
それは必然の現象となる。
この考えは今までなかったと思うが、核心を突いていると思う。

バイクでは加速時(後輪に荷重がかかっている時)が最も安定する。
数年前のアッセン最終シケインでマルケスが強引にロッシのインを突いたことがあった。
それに対する原田の分析にうなった。
マルケスがそこで刺してくる可能性を想定していたため、対処できたというのだ。
ロッシとしては転倒を避けるにはシケインを突っ切るしかない。
突っ切る先はダートなのである。
転倒を避けるために突っ込んだダートで転倒とならないためにはどうする。
開けることで後輪に荷重を移す。
前が浮いていれば前輪が路面からの外乱を受けることはないのは誰でも分かる。
接地していても前輪に荷重が僅かしか掛かっていなければ外乱はほとんど受けない。
つまりは転倒しない。それが事実なら、極めて冷静かつ戦略的だ。
シケインをショートカットした形になったが、それは問題とならなかった。
すなわちロッシの優勝。
マルケスの動きを見切っていたかは関係なく、ロッシはそうするしかなかったので
罰則を与えるのとは違う。
ロッシが処罰されるならそれを誘発したマルケスの方がもっと重い処罰となって当然と思った。
ショートカットで利益を得たのではなく、転倒を回避しただけだったのだから。

分断と言えばアメリカである。
その先頭を走るというか、煽っているのはトランプ。
それがいなくても同じ状況になっていたのは間違いないがそれを最大限に利用しているのは間違いない。
バイクの加速時と同様に、先の解説によると集団が同じ方向に向かっている時が集団が最も安定することになる。
強いアメリカなどの人々の自尊心や郷愁を刺激することを言えば”共通目標”を提示したことになる。
トランプ自身にそんなことは全く興味が無いと思う。
トランプの興味は自分に利益があるかどうかのみだろう。
利益が無い、または不利益を被らないのなら関心は全くない。
ナトー諸国がロシアに攻められてもトランプには不利益は全くなく痛くもかゆくもない。
どうでもいいことだ。
自分の利益/不利益以外にここまで興味ないのはなかなかいないように思わせるが。
多くのアメリカ人もさほど違いないと思う。

”共通目標”というニンジンをぶら下げるとどうなるか。
全員がそうではないが、多くの人々が熱狂してついて来る。
トランプは理論としてではなく、感覚でそれを理解している。
そういう意味では天才か。
今でもかなり危ういが、更に進むと想像を絶する恐ろしい結末になるのではないか。
合法的に政権を掌握したヒトラーは何をしたのか。

”分断”が起こった後はどうすべきか。
日本ではそこまでになっていないが今後はどうなるか分からない。
分断を煽るのが世界各地で出てきているのが現状。
それが”成熟”したという証拠なのか。

分断は混乱でもある。
上記の説では”分断”を避けるには”共通目標”が必要になる。
戦争などで意図的に極めて困難な状況(最底辺)な状況を作り出して、再び上昇(または
拡大)という”共通目標”を打ち出す。
創造的破壊あるいはスクラップアンドビルドと言うと聞こえはいいが。

成熟しているいないに掛からず政治的、宗教的または個人的思想で”共通目標”を…

そういうことを考えていると実に恐ろしくなってくる。
そうなるかもしれない、ではなく既にそういうことがあったのかと考えると…

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