10年車検2010年08月02日 22時52分28秒

9Rであるが先日車検を受けた。
希望としては速さはほどほどでもっと軽量なバイクに乗り換えたい。
しかし残念ながらそれほどの評価はなく、資金面で非常に無理がある。
よってまだ乗ることにする。

ワンオーナーである。2000年式のため、あれから10年たつのである…
時の流れは非情である。10年一昔。
俺もそれだけオッサン化が進行したということでもある(笑)。

9R車検2010 001

通常はシングルシート仕様としているのでステップやシートはない。
このままでは乗車定員を減らすしかない。
それは面倒なのである。

9R車検2010 002

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9R車検2010 003

そこで登場するのが車検対応キットである。
2年に1回しか出番がない。車検完了時には再び2年間日の目をみない(笑)。

9R車検2010 007加工

トランポにてバイク屋へ。

9R車検2010 005

9R車検2010 006

車検時にクーラントも交換する。
数年前に投げ売りしていたSQクールをまとめ買いしてあった。
E型からはメッキシリンダーとなり冷却性能上がっているが、止まっていると
100℃を越えてしまうのである。そこで冷えやすいクーラントとして使っている。
同様の商品は他にもあるが、凍結したり耐久性低かったりして町乗りには向いていない。
1Lで2200円となかなかであるが、割って使うタイプなのでこれ1本で1台分となる。

走行距離56000超。かつては年に1万は優に超えていた。
ここ数年は小型軽量指向が強くなり、重い9Rは出番がめっきり減っている。
今ではバイク屋ツーリング専用と化している。高速に乗れるのはこれしかないのだ。
多くても年3000程度である。
それもまとまった距離走ってなので回数はちょっとだけである。

重いとはいえ公称乾燥180キロである。
装備だと実測200キロをだいぶ超えるかと思う。
実測装備重量200キロ以下がよい。つまりあと10キロ以上落とさないといけない。
今は優先順位非常に低いのである。

元々大排気量や大きくて立派などというのには興味がない。
乾燥250キロの?B1300などよく見かけるが、そんな重いのに乗ってるな
といつも思うのである。
ライダーレスでも追いつかないぐらいの差ではある(笑)。
全員身長2mだったりして(笑)。
人それぞれ目的が異なる。
乗りたいのに乗る。ただそれだけのことではある。

特にこれといった問題はなく車検受け完了し、引き取る。
持って帰って気付いた。

9R車検2010 008

わかりにくいが右前のウインカーが垂れ下がっている。
何じゃこりゃ~!すぐに理由がわかった。
持って帰るとき右に寄せすぎて、ベッド裏とウインカーが干渉したのだ。
ベッドに負けてウインカーベースが折れたのである…
つまらん部品だがないと乗れない。700円ほど無駄にしてしまった。

猛暑の堺2010年08月03日 22時01分22秒

1日は堺に行ってきた。5月の岡田杯以来乗っていない。
10月末の北神戸6耐に出場予定であるのでこの辺で練習など必要であった。
またレース後、整備したのでその確認の意味もあった。

しかし真の目的は…
無法地帯クラスは激しい。今のままでは厳しいものがある。
戦闘力の向上が必要だ。
改造内容はエンジンである。詳細はむふふ(笑)。
これで俺も無法者の仲間入りである(笑)。
またの機会に書いてみたい。
改造後のならしやセッティング必要である。

毎日30℃越えである。35℃以上の日もある。この日も35℃の予想である。

堺20100801 001加工

準備し走行を開始する。この日台数少なめであった。
暑いので少ないか、逆に日曜の走行日限られているため多いのどちらかと予想していた。
ポケバイもいるので一般45分、ポケバイ15分という変則交代制であった。
少ない方がならしには好都合である。
30分程度抑えて走れば十分らしいので1本目はかなり控えめに走る。

2本目より全開走行に入る。2本目終了後プラグチェックする。

堺20100801 003

練習ではBR9ESで十分。まだ絞れるか。

堺20100801 009

実戦を想定しB9EGVも使ってみた。中心電極付近のガイシ部分が太いため
圧縮比が上がる。その影響か焼けが異なる。エエ感じである。
追求すればまだ絞るのだと思うが余裕は見ておきたい。

堺20100801 002

それしても暑い。15分程度しか走れない。
こんな時にはサブバッテリーで12V扇風機を回す。あるとないではだいぶ違う。
一緒に行ったK氏は大胆?にも発電機で家庭用扇風機回していたが。
計画的犯行。なかなかやるな(笑)。

この日少々マイナートラブルがでた。やったエンジンは問題ない。

堺20100801 008

武川のメーターだが水温の表示がおかしい。こんなに低いはずはないという
表示になったり、全く表示されなかったり。センサーの異常?それとも接触不良?

ブレーキもおかしい。遊びがかなり多い。ここは整備し部品交換 している。何でやろ?
ともかくチェック。

堺20100801 006

交換したスライドプレートだがピン固定ナットが脱落していた…
車体に取り付けず手で持って締めただけだったので締め付けが甘かったのか。

堺20100801 007

Uナットを用い、今度は車体に取り付けてから締めたのでもう大丈夫だろう。
摺動部にはグリスを塗ってあったが何故かカラカラであった。
熱で流れた?ともかくまた塗布して組み込み。

堺20100801 005

キャリパーピストンにも謎の汚れが。
何度もキャリパーばらしているがこれは初めてだ。ともかく清掃。

堺20100801 004

新品パッドの当たりはまだ十分ではない。

K氏に一度俺の50Rに乗せてみる。
しかしすぐに帰ってきた。何かあったのか?
K氏曰く、”全然ちゃう!これは反則”とのこと。
確かに一緒に走っていて、インを刺されても一開けしたら簡単に前に出ることが
できるのである。これはもう嫌がらせである(笑)。
どんなにがんばってもすぐに抜かれてしまう…
余りの差に愕然となったK氏。すねて走行をやめてしまった(笑)。

不調であったことも追い打ちをかけた。
話を聞いているとキャブではと思われた。
過去にはキャブをサンドブラストしているという。
ブラスト!?それはひょっとして…
そう、外面だけではなく内面までもブラストしてしまったのだ!
そのため空気や燃料の通路が広がってしまったのだと思われる。
試しに俺が持っている予備のキャブを付けてみた。
両方のキャブの内面の肌を比べてみると全然ちゃうやんけ!
ここで教訓。キャブの内面にはブラストするな!

かなりましにはなったがそれでもまだ完調ではないとのこと。
吸気、排気、電気、エンジンといろんな要因がある。
徹底整備が必要やな。

この日は他にも色々あった。
バンクセンサーが落ちていたり(落としたのは俺ではない)…
こけた子供に止まりきれずに突っ込んだり…
最後の最後まで減速しきれなかっただけなので怪我はなかったが、頼むで!

それにしても暑い1日だった。毎日続いてるけど(笑)。
そのため茶は4L用意していた。結局は3L以上開けてしまった。
水分の補給は極めて重要。
家帰ってから体重計ったら1.5キロ減っていた。しかし飲んだら一緒(笑)。

寛ぎの態勢に入ったらパンパンと外から聞こえる。
何や?銃撃戦か?
ちょっと待て!ここは日本や。西○警察とちゃうで(笑)。
銃撃戦などそうそうない。
よく考えたら8月1日はPLの花火なのであった。

そこまでは相当の距離ある。昔は高層マンションなどほとんどなかったので
結構聞こえたものである。ここ数年高層マンション増えたので聞こえなかった。
聞こえたのは久しぶりである。

ボアアップその1~ピストン編2010年08月06日 22時29分09秒

排気量の上限だけで何でもありのレース。
ターボでもニトロでも構わない。誰かやらないかな。1回見てみたい(笑)。

SP50仕様で堺6時間に参戦し厳しいことを痛感せられた。
10月末の北神戸に参戦予定であるので戦闘力の向上は必須である。
ここでの戦闘力とはエンジンである。車体周りは現実には難しいのである。

こうしてレースはヒートし過激化する。
過激化とはコストの上昇と同意義である。過激化の進展に伴い、ついていけなくなった
エントラントの増加による参加者の減少、そして衰退…どんなレースでも同じ道を辿る。
余りにも過激化したら俺も参加しないだろう。

それはさておき、戦闘力の向上は必須であるので排気量拡大することにした。
排気量拡大はパワーアップの最短距離かつ王道である。
すなわち排気量がパワーに直結するのである。
各種市販品もあるが良し悪しについてはよくわからない。
どうすればよいのか相談すべくT-TECHに向かった。
ここにはエンジンOHなど依頼している。

そこで話をした。市販品は色々あるが単に排気量だけ上げてもそれほど速くなる
わけではない。ヘッドまで含めて総合的にやらないといけないとのこと。
市販品ボアアップピストンあるのでノーマルシリンダをボーリングしポート加工。
同時にヘッドもやる。これでいくことにした。

そうなるとピストンの選定が必要となる。Tテックではキタコを推奨しているので
キタコとする。メーカーが決まれば次はピストン径。下はφ43からある。
φ44がいいのではとのことであったが、潰れる可能性もある。
再ボーリングの可能性も残しておきたい…よってφ43とした。
何かの時のことを考えてしまう弱気な俺(笑)。

ノーマルはφ39x41.4で49.4ccである。
4ミリ拡大のφ43では60.1ccとなる。

ボアアップφ43 001

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キタコのピストンキットである。ガスケット類も付いているがそちらは使わない。

ボアアップφ43 003

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ピストン。1本リング仕様のレーシーな作り。
1本リングといえば耐久性が懸念されるが実際には十分な耐久性あり心配はないとか。

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ピストンの比較。左キタコ、右ノーマル。形状がかなり異なる。

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リング溝にはオイルストーンで面取りするが、持っていないので耐水ペーパーで代用。

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ノーマルシリンダ分解中。シリンダスタッドが白い粉を吹いてすぐに錆びる。
ばらす度にさび取りする。

シリンダ偏へと続く。

ボアアップその2~シリンダ編2010年08月08日 21時15分40秒

ピストンが決まればシリンダである。
ノーマルシリンダをボーリングしてボアアップするのである。

ボアアップφ43 013

ボアアップφ43 023

右ノーマル、左Tテック製。これでは違いがわからんな。
ノーマルのレースに今後出ないわけではないのでノーマルシリンダは残しておきたい。
というわけでベースとなるシリンダ必要となる。
手持ち無いのでTテックにて中古シリンダ手配依頼した。
年式による違いは影響するのか気になる。
改造前提であれば年式は関係ないらしい。この辺はおまかせである。

ボアアップφ43 015

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ポートはこんな感じ。

ボアアップφ43 024

ヘッドの比較。左Tテック、右ノーマル。明らかな違いわかる。

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Tテック。Oリング仕様のレーシーな作り。

ボアアップφ43 026

ノーマル。ヘッドそのままでボアアップすると圧縮比上がる。
適切な圧縮比と形状を追求してのヘッド加工である。

写真ないがヘッドガスケットはノーマル改を使用する。
燃焼室はOリングだが冷却水のシールが必要である。
こちらは液ガス!も可能なようだが耐久性など疑問あるのでボア拡大分だけ
Tテックではノーマルを切って使うのである。

ボアアップφ43 029

サーモスタットカバーであるが現品流用する。
ここの二面幅36とかなり大きい。その昔NC30に乗っていたのでセンターロック
のリアホイール脱着用に工具を買ってあった。こんな時に使うとは。
17年ぶりか(笑)。工具の錆が年月を物語る。

ボアアップφ43 031

シリンダまわり組んでいくが完成後には水を入れないといけない。
これがいつも面倒で暇掛かる。ラジエーターキャップより入れていると埒があかん。
ヘッドからラジエーターに繋がっているホースから直に水を入れる。
こうすると8割ぐらい入ったところでラジエーターから水が溢れてくる。
あとはホースをつないでキャップより入れる。こうすると早い。

完成後はコースに行く前に大雑把にセッティングしておく。
ノーマルキャブでのデータはないとのことなので自分でやるしかない。
余裕をみるため濃いめから開始する。手持ちのMJは130が最大である。
SJは42、針は触らずで始める。130では濃すぎる。まともに吹けない。
MJ絞る。まだ濃い。また絞る…を繰り返す。最終的には#115でエエ感じとなった。
SJは40。針はJ65Cのまま。これで堺でのテストに臨んだ。
すでに書いたとおり結果は満足すべき物であった。
今回の改造にあたってTテックに中速域を重視するよう依頼したのである。

リップスのチャンバー付けてから高速では明らかに速くなったが、カートコースで
必要な中速からの加速が悪くなったのだ。ノーマルは7000ぐらいから使えるが
8000以上を維持する必要がある…高回転を維持できる技量があれば別だが
一般ライダーは中速から使える方が乗りやすくタイム出しやすい。
4ストと混走となれば加速で明らかに離される。その後ストレートで追いつくが
直線だけでタイム稼ぐのは難しい。高速は十分な性能がある。
以上のような経験より中速を重視したのだ。

ギヤは変更の必要を感じなかったのでそのままとした。
加速はあきらかによい。一開けて前に出る。
この日かなり台数少なめであったので適当に絡むことができなかったので
4ストとの比較はできなかったがこの感じでは負けることはないだろう。

ストレートでの伸びが違う。俺はあまり膝を出さないので1コーナーでは
これまで膝をほとんどすらなかったが普通に摺ってしまう。
2コーナー手前で最高速となるがメーター読み90キロから95キロまでアップ。
ここは回り込んでいるので減速しながらのコーナリングとなる。
50Rの悲しさである前回りの剛性不足やタイヤ性能でブルッと震える。
無理は禁物である。次の3コーナーまで全開だが一度減速しているので
パワー勝負となる。ここで加速力に物を言わせ簡単に前に出ることができるのだ。
ここで同行K氏をブチブチにいわせた(笑)。
排気量はパワーの源である。偉大なり排気量(笑)。

最初はならしであったのでかなり抑えて走った。その後は暑いしタイヤも6時間の
後交換していない。今回はテストとセッティングできれば十分であったので
無理をすることはない。結果タイムはそこそこ程度であった。
他に試したいこともあったが、余りにも暑すぎる。
そちらは今度にしよう。
メイン系はこれでいいと思うが、スローは詰める余地ありのようである。

本日パワーチェックしたのでそちらはまたの機会に。