2015年01月04日 19時46分40秒

今日のこと。
初乗りすべく奈良方面へと向かった。
一部仕様変更したのでその確認も兼ねてだ。
柳生から針へと向かうため国道369を南下していた。
元日は各地で雪が降っていた。
その手前からその時の残雪が各所にある。しかし、雨に毛が生えた程度。
ペースを落とせば済むだけのこと。
針までは一部狭い区間ある。
シャーベット状の雪があるが、まだ危険ではないレベル。
狭い区間は短いが、日当たり悪いのだ。
そこさえクリアすれば何の問題もないと思っていた。
しかし、狭い区間過ぎてからの方が雪が多くなる。
そんなはずは。
南下すればするほど、雪が増える。まだいけるが…

R369 001

ついにはこの状態に。
写真ではわかりにくが、かなりきている。
すぐ終わると思い突っ込んでいったが、見える範囲では雪道がまだまだ続く…
車でも崖下に転落して脂肪、などということは時折起こっているのだ。
こんな所で何かあるとまさしく、死して屍拾う者なし状態となる。

手前からの状態からしてこの先はもっとエグイと判断して引き返すことにした。
この状態では引き返すのも一苦労。タイヤはおろか足許も滑る。
焦ると危険なので慌てず騒がず。
写真は引き返した直後に撮ったもの。
だいぶ手前で1台のバイクとすれ違っていた。
何ともないような感じであったが…
引き返したというよりは逃げたような感じ。
俺が軟弱なのか?

たこ焼きがキュッとなる寒さ(笑)で体硬くなっているところに、精神的な
プレッシャーが襲いかかる。
通ってきた道だが来たときよりもさらにペースを落とすことに。

家に帰って風呂で冷えた体を暖める。
生きとったらエエこともあるやろ。
その時生きててよかったと思った(笑)。

ホイールベアリングその22015年01月07日 21時16分30秒

その1より続く。

新車からの分を含めて3セットのホイール持っている。
新車から以外は中古であり、程度が気になる。
ベアリングは前回交換したが、それでもイマイチ。
新品ベアリングに交換しても動きがかなり渋かったのだ。

リアホイールアクスルカラー 002

左右のベアリングに挟まれる形で中央にはカラーがある。
後の1本はアクスルシャフトの挿入が困難になっていた。
理由は見てのとおり。
正常ならばそのようなことは起こらない。
ディスタンスカラーの減寸だ。
カラーの減寸によりハブ内で斜めになっていた。
ここで交換することにした。

50Rホイールベアリング 012

それだけではなく、グリースの流出も確認していた。
シールされているのでこちらもそういうことは起こりえない。
グリースが無くなると最終的には、焼き付いてホイールロックするのだろう。

リアホイールアクスルカラー 001

ベアリングを抜くとカラーが出てくる。

リアホイールアクスルカラー 004

取り出したるカラーだが。
何の変哲もないようだが、新品と寸法を比較してみる。
全長と外径が0.1ほど違う。
新品より短くて太い。
摩耗が起きるような構造ではない。どういうことか。

ハート様05

太いのは先端のみ。つまりはアクスルを締めすぎて押された内輪がカラーを圧縮する。
その力に負けて先端が広がり全長が短くなるわけだ。
そのため両ベアリングとカラーの間に隙間ができる。
      ↓
アクスルを締めると内輪が奥に押し込まれる。
外輪はホイールに固定されているので動かない(内輪だけ内側に移動)。
      ↓
抵抗が増大し、発熱。
      ↓
熱で粘度が下がったグリースが流出。
そういうことか。
もう一つ考えられる。
ベアリングとカラーの隙間できたためなんかの拍子でカラーが斜めになり、
両サイドの内輪を突っ張るように外側に押し出そうとした。
こっちの方が正しいか。

カラー減寸の理由は締めすぎによるもの。
分かっているがついつい締めすぎてしまう。
街乗りなら大したことはないが、サーキットでは頻繁にホイールを脱着するため
条件としてはかなり厳しいのだと思う。
カラーを交換すれば解決する。
グリース流出したベアリング共々交換した。
しかしここで更なる問題発覚。

リアホイールアクスルカラー 005

ベアリングが内側に入りすぎないように、ある所で止まるようになっている。
スプロケット側はホイール側の穴が途中で終わっているが、ブレーキ側はホイールに
圧入されたストッパーで入りすぎないようになっている。
片方を打ち込んでいくと、もう片方が飛び出る現象が発生した。
打ち方が浅かったのか?そんなはずはない。
なんと圧入されたストッパーーが緩くなって、内輪がカラーを通じて反対側の内輪を
押していたのだ。つまりはストッパーの役目を果たしていない。
先にブレーキ側を打ち込んでからスプロケット側を打ち込む。
両方が適切な位置にあることを確認した。

リアホイールアクスルカラー 006

それだけでは不安であるので、アクスルを一旦締め付けて取り外してベアリングが
どうなっているか確認した。
ホイールの回転に異常はない。
ベアリングの位置も変わっていない。
取りあえずは良しとするが、本来ならホイールの交換時期ではある。

その3へ続く。

フロントフォーク2015年01月11日 14時00分50秒

モタード故の柔らかいサス設定。
それはそれで構わないのだが、ブレーキを強化するとノーズダイブが激しくなる。
そのため思ったように強化出来ずにいた。
フォークの構造が実にやらしく、触りにくい。
ばらしたことはないが、バネすら交換不可能ということは知っていた。
見た目は倒立だが、中身は正立らしい。
一般的にやれるのはオイル交換のみなので、セッティング困難な構造。
それだったらただの正立の方触りやすくよっぽどマシ。
ところが、こんな所にオイルが入っているなどとはほとんど知らないだろうから
見た目重視でバッタもん倒立という選択になるのだろう。
しかし、いずれは通らなければならない道。ここでやることにした。

フロントフォークOH 004

フロントフォークOH 005

まずは車体からの取り外しから。
かなり色あせが激しい。屋内保管かつ、稼働率低くてこれか。
さすがにタイSHOWAか。

フロントフォークOH 007

フロントフォークOH 014

フロントフォークOH 015

フロントフォークOH 016

まずは右から。
マニュアルには左右で構造が異なるとあるがどう異なるのか説明はない。
明らかな違いはバネは左側にしかないということ。
それだけでは無いようだが。
部品の値段調べたら思いの外高かったので、フォークシールのみ交換しその他は
けちって流用することにしたが、アウター側スライドメタルの消耗が激しい。
メタルが動いているのような雰囲気。
摺動面側ではないので、そのまま使う。

構造的は見た感じではカートリッジ式のように見える。
アクスルホルダー底にボルトがあり、それを外すと分離できそうな雰囲気。
しかし、そこのパッキンは部品単体で入手不可。
再利用すると漏れる可能性大のため、外しはしなかった。

フロントフォークOH 017

フロントフォークOH 018

続いてはブレーキ側となる左をばらす。
こちらもカートリッジ式っぽい感じだが。
インナーチューブ上側から見てもばねは隠れている。
隙間から僅かに見える程度。
カートリッジ?内部にバネを仕込むからバネが交換できないわけで。
上側に配置しても構造としては成り立つだろう。
こうする理由は何なのか。
こちら側には右にある固定ボルトはない。左右の違いもわからん。
メーカーにはユーザーのことをもっと考えてもらいたい。
どうしても右側をばらしてみたい欲求にかられるが、パッキンの件あるからな。

フロントフォークOH 021

カートリッジ?の先端はトップキャップと締めるわけだが。
ねじ部の長さだけではなく、径も異なる。ブレーキ側の方が太い。

フロントフォークOH 022

フロントフォークOH 023

カートリッジ?をスコスコしないとオイルは抜けないものである。
ばね無しは手で簡単にストロークできるが、バネありはそうはいかない。
逆さまにしてアクスルホルダー側から床に押しつけしかないだろう。
手袋しても手が痛い。
作業しているその姿は正にブルワーカー(笑)。
そこでアクスル穴に棒を突っ込んで押しつける。
それでも痛いがだいぶマシ。
スコスコやってても入っているとされる容量が出たような感じはしない。
マニュアルでは逆さまにして30分放置とある。
都合によりここで作業中断。

再開したのは2日後。オイルが抜けた感じは相変わらずしない。
最初にほとんど抜けたのだろうか。

フロントフォークOH 024

フロントフォークOH 025

ここからは組立に入る。
シールのみ新品を用意。これは日本製。
タイのゴム製品アカンということなのだろう。
組立は普通の倒立同様。

フロントフォークOH 001

フロントフォークOH 002

トップキャップ取り付ける前にオイルの注入を行う。
純正は10番相当である。何番を選択するか。
ノーズダイブ対策のため圧側を締めたい。オイルを変えると伸び側も変わるが。
50Rで使っている12.5相当とすることに決定。
これだと50Rでまた使えるので全く無駄がでないわけだ。
そのセッティングのためもっと硬いオイルも用意していた。
それは硬すぎるので永久に日の目をみないと思われた。
メーカーは広島高潤だが、粘度指定が可能である。
それだけではない。
ブレンド可能であるため、これに混ぜて狙った粘度になるようメーカーで
粘度を決定するように依頼することも可能なのだ。
素晴らしすぎる。

粘度はそれで良しとするが、油面はどうするのか。
バネ無し側は油面測定可能だが、バネ側は不可能で量でしか管理できない。
量では実際、正確に管理することは不可能だ。
正確に計ったとしてもメスシリンダーに多少残るわけで。
一滴残さず入れようとすればどれぐらいの時間が必要か。
それ以前に古いオイルを全量抜くことも困難である。
そういうわけで量ではく、レベルで管理すべきだ。
取りあえずは規定量入れておいた。
どの程度ずれたのかは確認のしようがないことではある。

新型シリンダー2015年01月17日 20時26分08秒

頻発していたヘッドガスケット抜け。
最初からそうだったわけではなく、ある時から起きるようになった。
原因の方はさっぱりわからない。
理由が気になるが、抜本的に対策することにした。

新型シリンダー 002

新型シリンダー 003

新型シリンダー 004

新型シリンダー 009

これまでのOリング+メタルガスケット式は諦め、キタコ製の分厚いタイプの
ガスケットを使用することにした。
これだとそれは起こりえないとのこと。
シリンダーとヘッドはセットでの組み合わせが必要。
いつものTテックに依頼した。

つまりはもう1式シリンダーを用意したわけだ。
シリンダーは単体では違いがわからないが、ヘッドは一目瞭然。
分厚いガスケットに対応するため、シリンダーの高さを調整している。
ガスケットの違いを調整しているだけではなく、日々の研究結果を反映し改良
もあるらしい。

新型シリンダー 007

ボアに対してガスケットの内径がやや大きいためロスがあるはずだがさほど
でもないとの情報もある。

木人形(デク)たるベースには手持ちを使った。
ノーマルクラス対応とのことだったが、ポートを触った形跡あった。

何ぃぃ!!
これは誰がどう見てもノーマルやろ!

ジャギ07

ヂャギかっちゅうねん(笑)。
これだから中古は。
こうして木人形(デク)として日の目を見ることになるとは。

新型シリンダー 013

見た目では普通だが、さすが中古?水温センサーネジがよろしくないので修正。

新型シリンダー 010

新型シリンダー 018

ガスケット内径はずれがある。
純正のような精度はない。
ピストンに当たることはないが、やはり中央に持ってくるべしとのことで
スタッド穴を加工して修正する。

組み込んだら、水を入れてエンジン始動確認。
ところが…

新型シリンダー 015

ヘッドとシリンダー合い面からおもっきり水漏れ。
Tテックに聞くと結構締めんとアカンとか。
で、どんどん締めていく。
だいぶ締めたががそれでも漏れる。ガスケット不良か?
これでもかというぐらい締めてようやく漏れは止まった。
手締めだが、かなり締めた感ある。
あまり締めすぎても歪みの原因になると思うが…

都合により、この状態で暫く放置。
これまでは勘で締めていたが大体合っていると思っていた。
この際、勘ではなく数値で抑えておくべきだろう。
というわけでデジタル式トルクレンチ入手。
精度が命。というわけで有名ブランド品を入手。
これだと締め付けだけではなく、現在の締め付けトルクも計ることができるのだ。
工具ではなく計測器扱いとなっている。

新型シリンダー 020

早速計測開始。
扱い方で計測値が変わってくるので慎重に作業を進める。
気になる結果は…

新型シリンダー 019

たったこれだけか!そんなはずはない。
増し締めしてみると明らかに緩い。かなり締めたはずだが…
ガスケットの初期なじみがあるのか?
釈然としないが、これぐらいでも漏れは発生していない。

ともかくこれでテストを敢行することにした。