山陰~山陽トランポツーリング2009 その5 とびしま海道2009年11月12日 23時13分02秒

11/2。

河内にて山陽道を降りる。まずは竹原を目指す。竹原に車をおいてバイクで竹原港へ。
便により行き先が垂水と白水に分かれるので注意が必要。
両港の距離はたいしたことはなく、足があればどちらでも特に問題はない。

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竹原より大崎上島へ向かうフェリー。割と大きい。30分ほどの航海となる。
短距離航路はバイクは縛ったりしないことが多い。縛るまで必要ないとは思うが
不安なので輪留めをかましたが、船員はいらんで~と言っていた。
しかしだ、何かの時は責任を取るのか?
前後方向に動かなければよほどのことが無き限り、問題ないことは経験上わかっているが。

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大崎上島にて。昨日の天気とは大違い。

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島には造船所が何カ所かあった。瀬戸内の島の雰囲気である。

県道56号にて島を一周する。特に見るような所ないと思っていたので、
走ることに徹した。大崎下島へと渡るため着いた明石港で置いていた
観光地図に木江の古い町並みなど載っていた。今更遅いちゅうねん(笑)。

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大崎下島へのフェリー。竹原からと比べると明らかに小さい。15分ほどだららな。

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車両甲板にて。壁にフロントタイヤをあてて、ギヤを入れる。さらに後輪に輪留めをかます。
前輪の輪留めは船員がかました。必要ということだろう。
この航路は距離は短いが結構揺れる。波ではなくうねりがあるのだ。
普段はそうではないのかもしれないが、この日は結構揺れた。
時折、ざばーんと波しぶきが舞い上がる。バイクは潮の攻撃にさらされる…
波に船も上下動。まさしく波間に翻弄される木の葉の如し。
うなるエンジン!。しかし音だけで全然進まない。エンジン潰れるんちゃうか?
と不安になる。ちょっとしたスリルを味わった後、大崎下島に到着。ふう…

この航路は10月末で廃止となる予定であったとのこと。運行会社を変え、
さらには従業員削減…等で航路を維持するとのことであった。
それにしてもやるせない。上島と下島には橋はないし、これからもできないと思う。
船を使うより安芸灘大橋他で回る方が多いのか?
これは瀬戸内のフェリー業界に共通することである。まさしく斜陽業界なのだ…

まずは港から近い御手洗へ。

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御手洗の町並。昔からの建物がよく残っている。

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昔の灯台である、石灯籠も残る。見ての通り町は海に面している。
かつては瀬戸内航路の寄港地として大変栄えたとか。
御手洗の目玉である、若胡子屋は建物が傾いているとかで封鎖されていたのが残念。
徒歩にてぐるっと回ると意外と時間が掛かるが、その価値はあるだろう。

御手洗の次は一旦来た道を戻って、小さな島に掛かる橋をいくつか通って岡村島へ。
いくつもある島に橋が架かっている。
上下の蒲刈島、豊島、大崎下島と岡村島にかけてとびしま海道というそうだ。
これらは今は橋で本土をつながっている。しまなみとは違い、当然高速ではない。
島々をつないでいるのは橋だが、それ以外はローカルな道を走ることになる。
いずれの橋も原付通行可である。
またネーミングからしてあきらかにしまなみ海道を意識していると思われる。
位置的にはしまなみ海道のすぐ西ではある。
しかし、何を対抗しとんねんと思う(笑)。

岡村島は広島県ではなく愛媛県今治市となる。しまなみ海道のの大三島も
今は今治となっている。どんだけ勢力拡大しとんねん、今治市!。

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岡村島のナガタニ展望台にて。この展望台に至る道はミカン農園の道でもある。
勾配はたぶん15%ぐらい!とかなりきつい。1車線で路面も悪い。
失速すると1速でないと上れないのだ。こんな時には軽量モタードの優位性が光る。
これが9Rだったら…

この島はこれといって見るところはないようである。とりあえずは島を一周。
南側は県道であり整備されているが北側はせせこましい道である。適当に走ったので道に迷った。
岡村島を制覇し再び大崎下島に戻る。島を一周できる県道355号がある。
それで大崎下島も制覇。

豊浜大橋にて豊島に入る。県道354号にてこちらも制覇。

去年出来たばかりの豊島大橋にて上蒲刈島へ。 2009山陰山陽 331

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どこの島かわからんようになってしまった(笑)。たぶん豊島大橋のはず。風景どこも似ていることもある。

県道287号にて上蒲刈島も制覇。走りやすい良い道と思うが、先を急いでいると
あまり印象に残らないのである。

蒲苅大橋にて下鎌苅島へ。県道74号他にてこちらも制覇。

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瀬戸内海の夕日。日が傾くと気温が下がり始めたのがはっきりわかる。
ライトも暗いし先を急ぐ。途中でカッパの上だけ装着。それでも寒い。
2日前は暑いぐらいだったのにこの気温の変化は何だ?
有料の安芸灘大橋を渡って本土に着いたときにはほっとした。
この橋は有料だが原付は50円と安い。原付2種のメリットを感じる瞬間である。
本土側についてほどなくして、日没となった。どんどん寒くなってくる。
R185を30キロほど走り竹原の駐車場に到着。素早く積み込み、そして着替える。
しかしここで問題が発生した。ゲート式の駐車場で24時間出入り可能なのだが
当然無人である。精算機は小銭と1000円札しか使えないのだ。

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これがその精算機。小銭も1000円札もない。両替機など当然ない。
困った。駐車場から出られへんやんけ!
付近にはコンビニや商店はない。どないすんねん。やむなく徒歩にて両替できそうな店を探す。
8時前と微妙な時間帯である。幸いにしてちょっと歩いたところに酒屋発見。
助かった。これがもう少し遅かったら…またバイク降ろして両替できる店を探しに行く
羽目になっていたか?。

この駐車場は竹原の古い町並み地区内にある。1日最大600円と良心的である。
ゲート式駐車場でバイクも通れる通路がある。よってトランポツーリングにもってこいだ。
金を払って車を止めれば気兼ねする必要もない。このような都合の良い
駐車場は少ない。あっても事前には調べるのは難しいのだ。
ここは去年しまなみ海道に行ったとき、帰りに寄ったので最初からここに
止めるつもりだったのだ。

駐車場を出てからは河内より山陽道に入った。
大阪までは約300キロである。帰れないことはないが届かないであろうとは思っていた。
やはり途中で疲れから眠気がきたので福石PAにて泊まった。

本日の走行距離 SM125  207キロ キャラバン 236キロ

11/3。福石から大阪まではたいした距離ではない。快調に走り家に到着した。

今回のツーリングまとめ

走行距離 キャラバン 約1300キロ SM125 約400キロ

掛かった費用

道路代¥12410
燃料
 キャラバン¥13939
 SM125¥3484
食費¥9605
船¥1150
その他¥4921
合計¥45509

こうやってまとめてみるとやはり結構な金額掛かっている。宿泊費0でも相応に必要。
道路代最大半額とはいえ、なかなかに掛かっている。これ以上コストダウンするのは
実際無理があると思う。