フロントフォークその22019年06月10日 21時45分59秒

時々、現金輸送車を見かける。
それを見るたびいつも思うこと。
襲撃されたりしないのかと。
銀行などがやらと襲われる。
それは西武警察や(笑)。

その1より続く。

単にレート上げるだけでは伸び側が弱くなる。
わかってやってどうするのか。
圧側強化する部品は市販品存在する。
YSSからも出ている。
しかし、圧側よりも伸び側が重要。
サス屋からは車高→ばね→ダンパーでセッティング進めるべしと言われているのだ。

YSSからカートリッジ化するキット出ているが、SL用はない。
○クニクスからも同様な物出ているが、プリロードの調整は不可。
ダンパーよりはまずはばねなので却下。値段的にも厳しいしな。

圧側強化したところで、伸び側はノーマルのまま。
となるとオイル粘度上げての対応となる。
それではオイル温度上昇したときには減衰が弱くなる。

それではどうするのか。
バネ入手後悶々としていた。
そんな折り、NAGよりキットが発売されたのだ。
前からその存在は知っていたが、SL用は存在しなかった。
これやな。
しかし、プリロードアジャスターはつかないという。
前述のとおり、ダンパーよりはまずバネ。
どういうことか、確認した。
部品メーカは車両メーカ問わずやっているので個別車両のことはユーザの方が
詳しかったりするようだ。
Zではハンドルに当たって取付不可能なのである。
そういうことだろう。

基本ノーマルばね対応なのでYSSのバネではどうなのか。
寸法確認すれば社外バネでも可とのこと。
アジャスター対応可も確認したところで発注した。
他に気になる部分も事前に確認しておいた。

まずはバネに合わせる必要ある。
手持ちのYSSをメーカに送ってそれに合わせて調整。
それも普通にやるそうだ。同じこと二度としない可能性高い。
個別対応では別料金とっても当然と思うが買う側からずれば助かる。

NDS 001

商品名、ねこ足ダンパーシステム、NDS。4万円。
なんでもすぐ高いと言ってしまうが、それぐらいするわな。
特殊対応なので時間かかる予定が実際には納期早かった。

NDS 002

NDS 003

バネはストロークする際、ねじられるという。
それがストロークを妨げるとか。
そこでスラストベアリング装備。
軸方向に動く時、ねじれるわけである。
それを逃がす構造となっている。
一部高級リアサスにも装備されている。
9RのWPにも。
今ではそれはあなたの知らない不動車の世界だが…
簡易的に樹脂ワッシャー取り付けて同様の効果狙っているサスもある。

アジャスターには工具無しで調整できるノブも付属。
これとは別に市販品も存在するが手で回すには重すぎて使えないような気がする。
ベアリングあるとプリロード調整の時、軽い力で行うことができるのだ。
これはWPで経験済み。

NDS 004

モトクロッサーではトップキャップにエア抜き設けているのは普通。
ストロークすると空気を追い出す方向となる。
そうなると油面下げたのと同じことになる。
ワンプッシュで空気入れる市販品も存在する
しかしロードでは見たことがない。
やはりサスへの負担はオフの方が大きいということになる。
昔のロード車ではフォーク内に、空気を加圧するようになっていた車種もあった。
ロード用としての社外品はこれだけか?

NDS 006

NDS 007

これがバルブだ。
圧側のみならず、他社にはない伸び側の機能も装備。
伸び側の調整は不可だが、圧側はボルトの締めを調整することでプリロードが変化。
すなわち圧側の調整が可能となる。

バネの動き妨げるのは、ねじれだけではない。
モノサスとは違ってバネの剛性低く横にたわむのだ。
振ると横にしなるのがわかる。
ふにゃチンの如く(笑)。
細いフォークほどそれが顕著に表れる。

よってインナーチューブの内壁とバネがこすれるのは仕方ない所。
カワサキレースキットのばねでは外側が磨かれていたのだ。
社外2本サスでは、たわむという前提でスライダー設けている物もある。
しかし、それは真っ直ぐにストロークしないということでもある。

NDS 009

NDS 013

ばねのたわみを最小に押さえるためにはばねを中央に固定する必要がある。
その配慮してある。
それにはばねの内径を知る必要がある。
やってみるとわかるが、案外測るのは難しいのだ。
そちらはメーカで行う。
それだけでなく、ばねの長さの違いをカラーで調整する必要もある。
ばねが動かないよう、バルブとばねはパチンとはまるようになっている。

NDS 010

フォーク内部ではこのように配置されるわけだ。

NDS 015

2ピースのバルブだが、それは固定されていない。
取付確認の時バルブの口が開いた。
何をやっても直らない。
ばらすと面倒と思い、ばらすつもりは全くなかったがばらさないと対処不可となった。

NDS 016

構造がよくわかるだろう。
中央の部品で伸び側を発生する。
ボルトを締めると圧側のプリロードが増える=減衰大となる。

その3へ続く。