禁断のシリンダーその52013年12月07日 12時40分14秒

その4より続く。

メインは大体決めたが、中間が決まらない。
濃い。山の中に入っていくと明らかに加速しなくなる。
平地ではそこそこであるが。

ノーマルシリンダーの時にはそこまで敏感ではなかった。
レース用なので街乗りのことを考えていないのか?
環境の変化を受けやすいようである。
状況によっては、クリップで調整できないほど。
対処法は針を変えるか、その相手を変えるか。
針というのはものすごく種類がある。
これに手をつけると、収拾がつかなくなる可能性が。
全体的に濃く、薄くするだけならニードルジェットの交換となる。

日本製ではレース用キャブを除いてはき、メインジェット程度しかセッティングパーツ
は流通していない。
純正キャブでセッティングを詰めようとするとこの問題にぶちあたるのだ。
セッティングを詰めるためにキャブを変えるなどということもあるらしい。

デロルトの場合は、そういうことはなくいろんな部品手に入るようである。
純正用とレース用またはアフター向けの違いはない?
ともかくそういう意味では、日本製の明らかな負け。
しかし問題がある。日本ではほとんど流通していないのだ。
一部でデロルトを扱っているマニアックな店はある。
しかしニードルジェットは需要がないのだろう、見つけることは出来なかった。
世界には情報がある。あの辺でいけそうだが。
日本で調達出来なければ世界に討って出るしかないのか。
司令官自ら出撃するガルマのように(笑)。

というわけで世界へ。入手には紆余曲折があった。
そちらについては気分が向いたら書くかもしれん。

フロートチャンバー 001

フロートチャンバーは樹脂製だが、不注意でドレンパイプをポッキリと。
折ったからではないが、なんで樹脂製なんやろ?
耐久性はやはり金属製。

ニードルジェット 001

ニードルジェット 002

必要な番手をその都度、買っていたのではいつまでたってもセッティングは出ない。
そこまで必要か?と思われる番手までまとめて入手した。

日本ではニードルジェットという呼び方が普通。
しかしデロルトではアトマイザーとかノズルとか言うようだ。
調べた限りでは様々なタイプある模様。
今ついているのはメジャーではないようだ。
アルファベットはタイプで、数字は穴径とか。

セッティング開始。まずは大きく振ってみて傾向を確認する。
もっとも薄い番手から試す。
これでちょうどいいぐらい。
それでも、山の中につっこんでいくと濃いぐらい。
どんだけ絞らんとあかんのか。
クリップで調整可能な範囲なので問題はない。
コンディションの変化にかなり敏感。そういう意味ではシビア。
しかし敏感なのは中間域(針の領域)。
全開ではそれほどの変化は感じない。
キャブの口径が小さすぎるのか。
いずれは換えるつもりであるが、それはまだまだ先のこと。
当面はノーマルを追求するのみ。

そして時は流れて…
一気に寒くなった。
真冬並みのある日。久しぶりに走らせてみる。
平地でも開け始めに全くついてこない。
開け方によっては息の根止まる。
明らかに薄すぎ。針を目一杯上げて対処したが、ニードルジェットを上げるべきか。
それにしてもこのシビアさは。
レーサー並。
セッティングパーツは常時必携である。