KX85エンジンOHその12012年06月01日 21時04分51秒

KXもすでに10年。ワンオーナーである。時の流れは早い。
10年とはいえたまに乗る程度である。
10年落ちであるがまだ現行モデルである。
発表はされていないが微妙なモデルチェンジあるらしい。
まだまだ乗ることが出来る。

あまり乗らないが調子いいのか悪いのか。
一つの節目なのでエンジンOHすることにした。

KX85エンジンOH 002

KX85エンジンOH 004

KX85エンジンOH 005

KX85エンジンOH 006

ばらしていく。
オフ車ではよくあるがエンジン側にスイングアームピボットが通っている。

KX85エンジンOH 007

マニュアルではシャフトを多少引っ張ればエンジン降りるということになっている。
しかし揺すろうが叩こうが一向に降りる気配はない。
らちがあかないためスイングアームを外すことに。

KX85エンジンOH 008

スイングアーム外すにはリアショックをまず外さないといけない。

KX85エンジンOH 010

Bパーツ(笑)。

KX85エンジンOH 012

こちらはAパーツ。

KX85エンジンOH 013

ピボットの構造はこの通り。実際にはエンジンも貫通する。

KX85エンジンOH 009

そしてコアファイター。

KX85エンジンOH 011

リンクはついでなのでグリース塗っておいた。

その2へ続く。

思いがけないトラブル2012年06月04日 21時37分30秒

昨日の出来事。
午前中軽く乗ることにした。順調に走る。
第一のポイントで休憩。そこで異変に気付いた。

タイヤにオイルが付着している。そんなはずはない。
ちょっと前よりオイルが微妙に垂れているのはわかっていたがどこから
来ているのかわからなかった。何やろ?

結構な量である。一部はトレッドにまで垂れている。
垂れてくる先を辿っていく。これは!

オイルチューブトラブル 001

何ぢゃこりゃぁ!
オイルポンプからのチューブがチャンバーに触れて切れていた。
破断部よりダダ漏れになっていた…
いつからなっていたのか?
触れた部分がちょっとづつ裂けたようである。
気付くのが遅かったらどうなっていたのか。
現時点でエンジンに異常はないが、リングっぽい音が少々していた。
ダメージがあるのか?オイル切れでも即油膜が無くなることはないと思うが…
そのままでは走行不可能なのでその場で修理する。

オイルチューブトラブル 002

先端は切って捨てる。
意図的に長めにしてあったので長さが足りないということはなかった。
トラブルの原因は長かったからなので、長くなければ何もなかったのだが。

インシュレーターのバンドを緩めるとキャブが回転するので
キャブを外さずともジェット交換が可能である。
キャブを回すとオイルチューブの長さが足りなくなるので長くしていた。
取り回しがよければそんなことにはならなかった。
つまらんミスである。
オイル切れだとエンジン死亡に至る可能性大。
そういう意味では混合の方が確実であるが、街乗りでは現実的ではない。

チャンバーを外すと作業しやすいがポート直下はスプリングで止まっている。
ドライバーでも外すことは可能とは思うが、取付は困難と思われたので 狭い
ところに手を入れてなんとか作業完了した。
ただタイラップは持っていなかったのでチューブは刺したのみである。
時折、抜けていないか確認しながら走る。
まだ先へと進むつもりではあったが戦意喪失のため帰ることにした。

オイルチューブトラブル 003

帰りの足でスプリング引き購入。
ガレージには常備しているがこれは携帯用である。
持っていないとどないしようもない。
しかし、この工具ちゃちい。その割には高い。
明らかにやわく、頼りない。実際に使えるのか?
使い物にならんのに持っていてもしょうがない。使えるかどうか確認する。
明らかなしなりはあるが、使えるのは確認した。
ただ、常時使うには不安がある。あくまで非常用なので十分だろう。

タイヤについたオイルは当然拭いておいた。
自分のオイルで転倒。笑い話である。
しかしやばかったな。出先でトラブルあると帰って来れないこともある。
何より信頼性が重要なのだ。整備は確実にするべきである。
シリンダーの状況が気になる。近いうちに開けることにしよう。

レースの準備2012年06月09日 09時00分47秒

いよいよ迫ってきた堺スーパースプリント。
急に決まったので準備不足である。
何もせずぱっと出て勝てるなどとは思っていないので事前準備が重要となる。
こればかりやっているわけではないこともあり、仕方ない。
とりあえずは気になっていた部分のみ手を付けることにした。

まずはキャブから。以前からおかしいと思っていた。MJがやけに大きい。
もっと絞ってもいけるはずだが。
また始動性の悪さやアイドリングが効きにくい、プラグかぶりなどもあった。
Tテックに聞いてみた。Mjは濃すぎでSJは薄すぎとのこと。
SJは意外であったがMJはやはりという感じだ。
何故そうなのか、理由を考える。
キャブのへたりか。シフトの度にスロットルバルブは上下する。
1周のうちにどれだけ繰り返すのか。擦れているため摩耗する。
ミニのメッキバルブを使っている。これだとバルブの保ちはいい。
バルブが減らないということはキャブ本体が減るということになる。
バルブと本体の隙間が増えるとセッティング出ないことは割とあるようだ。
キャブを変えるのか。予備の新品は持っているが出来れば今のキャブを使いたい。
他の原因も考える。キャブとマニホールドは2本のボルトで固定されているだけ。
左右方向には締まるが上下方向には締まらない。

エンジン掛けてみてマニホールドとキャブのつなぎ目にクリーナーを拭いてみる。
アイドリングが下がった。ということは…
ここから2次エアーを吸っている。そういうことか。

キャブ整備 001

つなぎ目には当然シール必要。Oリングあるがしばらく変えていなかった。
新品に交換する。ホンダの場合単品で買えない。セット販売となる。
特定のOリングばかり変えると割高になる。

キャブ整備 002

トップキャップのシールもついでに交換。

エンジン始動。再びクリーナー吹いてみる。やはりアイドリングが下がる。

キャブ整備 003

キャブ整備 004

接続部は両方とも機械加工されていない。歪みがあるのか。
尺をを当ててみるが明らかに歪んでいるようには思えない。
定盤があれば確認できるのだろうが…
単体で歪みはなくても、締めると歪むのか。
エンジン始動中に締め加減を調整してみる。
締めていくと隙間が出来るようである。
きっちり締めた状態からやや戻すぐらいだとアイドリングに変化はない。
かなりシビアである。
何をするにもここをばらすことになるので締め加減を毎回適切に行うのは否現実的。
ならばどうするか。めったにばらさなければ液ガス塗布で十分かと思うが。
それも非現実的。ともかくシールできればいいのだ。
調べていくと年式によりこの辺りの造りに変遷がある。
ガスケットが入っている年式がある。これや!

キャブ整備 006

キャブ整備 008

ガスケット150円也。Oリングも当然併用。
これで隙間を完全に無くすことに成功した。
厚みはたいしたことはないので特性には影響はないだろう。
たったこれだけのことであるが、そこに至るまでの道のりは長かった。

続いてはフォーク。前回ばらしたのはいつだったのか。
完全にばらす。
オイルは大変なことになっていた。モリブデングリースと化していたのだ。
街乗りと比べると走行距離は大したことはないのだが、オイル量が少ないことも
あって厳しいようだ。
組立に移る。ここで気付いた。ドレンのパッキンがないことを。
シールの在庫は確認した。パッキンもあるやろ程度であった。

フォーク整備 001

状態が悪い。再利用すると漏れる可能性大。

フォーク整備 003

部品手配している間はこの状態に…

フォーク整備 002

つまらん部品であるが無いとどないしようもない。

フォーク整備 004

エア抜きし油面も調整。人によれば油面全く気にしないようである。
オイル量で管理することも可能であるが、正確に測り入れることは難しい。
また完全にばらさないとオイルを抜ききることは不可能。
よって油面で合わせるしかないのである。
それを言ってもそうしない。
どうでもよければどうでもいいことではある。

レース前に確認のため走行したかったが時間がなかった。
問題はないとは思うが。

圧倒的だ~堺スーパースプリント前編2012年06月12日 20時51分12秒

6/10。堺カートランドでの邪道レーシング主催スーパースプリントである。
いよいよ本番を迎えた。6時過ぎ現着。
少ないと聞いていたので余裕である。
天候は曇りでこの日は降らないようだ。
荷物を降ろして準備する。
メーターの電源が入らない。電源トラブルの模様。
本番の時にトラブルか。おかしい部分を調べる。

堺スーパースプリント2012 001

堺スーパースプリント2012 002

1箇所断線していた。我ながら荒い配線と思う。
そのうち直すつもりであったが、そのままになっていた。
この機会にやり直すか。
しかし何で半田ごてを持っているのか、俺(笑)。
何でも持っていないと対処できないのだ。

ところで監督は現れない。受付終わってまうやん。
現着時、電話したが何も言ってなかったが…
もうすぐ着くなどとはもう出ましたと言うそば屋の出前と同じや(笑)。
結局は社長出勤で到着。実際社長なんだが。

ミーティング開始。
今回のレースは予選無し。午前中練習で昼から決勝。
そういう段取りである。
ミーティング終わるが、非常に気になることが。
あの~周回数はいかほどで?
周回数がわからないレース。相当走ったぞ。いつになったら終わるんやろ?
あるいはわずか1周で終わる。周回数は主催者の気分次第。
そんなレース怖い。まさにサドンデス状態。
実際にはそんなことはなくその場で決まった。この辺が邪道なのか(笑)。

台数は少ない。というかかなり少ない。おかげでピットは広々である。
立てよ、国民!
主催者曰く、のびのびと(笑)。

クラスであるが、大まかにはタイム制限ありと一般の部に分かれる。
制限クラスは細かく分かれている。
一部はまとめて混走となった。
タイム制限クラスに出る手もあったが、一般の部の方が速いと思うのが普通だろう。
意図的に抑えて走り、勝ちを狙うのもありである。
しかしそれでは健全とはいえない。
しゃらくさいし、圧倒的に不利になったらそれはそれでレースというもの。
というわけで一般の部とした。
現仕様はスペアエンジンのノーマル。エンジン積み替えるのは面倒。
よってチャンバーのみなので必然的にクラスが決まった。
ちょい改造クラス、略してちょい改。そのままや!(笑)。

練習までに時間はある。チーム内の車両に問題あるようである。

堺スーパースプリント2012 004

不具合が次々に発覚。出来る範囲で直していく。
修理中にアレはないんかと聞かれる。俺はあると答える。
これは?それもあると答える。
何でも持っている俺。しかし、本職が何故用意していないのだ(笑)。
不具合内容も医者の不養生状態(笑)。
一応?直ったようであるがかなり怪しげ。

さて練習の時間となった。
ちなみにウォーマー禁止のレースのため恐る恐るコースイン。

堺スーパースプリント2012 043

今は昔。生駒に行った時の出来事。
季節の変わり目であった。ウォーマーいらんやろと持っていかなかった。
これ以上、遅く走られへんやろというペースで走っていたが1コーナーで前から
こけたのだ。体痛めたのでわずか2周の命。はかなすぎる…
しゃぶと同じで使い出すとそれ無しでは生きていけない体になる。
やっぱり必要と思い知らされた。
その時の傷はそのことを忘れないようあえて残してあるのだ。

ペースはかなり遅い。それでもグリップ感がない。所々で滑るのがわかる。
タイヤは2年落ちのTT900だがほとんど使っていない。
前に使ったBSはとうに終わっているので必然的にこれを使うことになる。
端から見ていてもグリップしていないのがありありとわかったそうだ。
しかしどないしようもない。10周ほど走っての出来事。
4コーナーで前から転倒。このペースでか!
修復のためピットに戻る。
その時のタイムは…
ララァ、私にも悲しいことはあるのだよ。聞かないでくれるか…
この時、たいそう中年男の悲哀が漂っていたに違いない(笑)。
まずは修復完了。
午後になって気温上がってきた。時折晴れ間もでている。
体力面では良くないがタイヤには好都合。
ウォーマー使えたら全然ちゃうのにな。
すると、何ぃぃ!太陽ウォーマーを知らんのか!と罵倒される。
確かに外に置いたタイヤは全然温度ちゃうやんけ。

堺スーパースプリント2012 012

というわけで俺も太陽ウォーマーを使う。
日が当たる部分と当たらん部分では10度以上差がある!
偉大なり、太陽ウォーマー!。こんがり焼くため時々タイヤを回しておく。

堺スーパースプリント2012 011

特別ゲスト出現。
50年物車両である。マン島走った本物とか。
2スト50直列2気筒。サイレンサーなどない。
始動には苦労していたが、掛かるとメーター読みで14000回っていた。
無理する必要は全くないので実際にはもっと回るのかもしれない。
デモ走行もあった。独特の音である。
離れていればそうでもないが近くでは凄まじい音である。
耳栓しないととても乗れないだろう。

後編に続く。