転倒対策その1 ハンドル周り2010年02月01日 22時04分11秒

カートコースを走っているとどうしても転倒が多くなる。
走行不能になることを避けるためや修理費用を抑えるためには重量増となっても
対策をすることが必須となる。

転倒対策 001

ハリケーンセパハン改を使っているが、回り止めのないクリップオンハンドルでは
転倒時にハンドルが回ってタンクやメーターに激突してしまうのである。
そうなると当てられた部品は損傷するのは当然。タンクはタンクカバーを付けている
のでそれほどの問題はないがメーターの損傷をどうするかが課題であった。
ハンドルに溶接でストッパーつければいいのだが自分でできない。

転倒対策 003

転倒対策 002

わかりにくいが左右のハンドル間にアルミのアングルを渡してみた。
アングルの固定はUボルトで行っている。
とりあえずは暫定仕様でいずれ変更する予定。

次はレバー。レバーは転倒すると損傷率限りなく100%なのである。
そこで用意したのがこれ。

転倒対策 004

転倒対策 007

ジータのローティングバークランプなるもの。オフ用だがロード車にも使用可。
ボルト穴が長穴となっているので大概の車種に取り付けできるはず。

転倒対策 006

クラッチ側取付前。ノーマルはCR80用らしいがこれはグリップを抜かないと
ホルダーの脱着ができないのでKX85用に交換してある。

転倒対策 008

取付後。クランプの内側に樹脂製のブッシュを入れ、力が掛かったときに
回転させ力を逃がすのである。固定ボルトを締めこめば回りにくくなるので
ほどほどに締める必要があるが緩み止めの処置は必要だろう。

転倒対策 005

ブレーキ側も同様に取付。

リップスのチャンバー2010年02月04日 20時50分44秒

レース参戦にあたって準備している。今年出ようと思っているレースはこれ

2戦目の堺から出る予定。3月に北神戸から始まるが、準備が間に合わないし、
軟弱にも雨なんか降ったら激寒で最悪なのでこちらは出ないのである(笑)。
スプリントではなく耐久のみである。それ以降は現時点では白紙である。

順調に走り、平均50秒として計算すると6時間で430周となる。
これは大変なことになるな。ちょっと考えられん(笑)。
ふと思うのだがサーキットの計測システムは何周まで計測できるのだろうか?
主催者は当然そこは考えているであろう。考えてなかったら笑い話になる(笑)。

気になるレギュレーションだがあってないのも同然。
市販車ベースであれば排気量の上限あるだけであとは何でもありなのだ。
つまりはフレームを一ら作ろうがターボ付けようが構わないということである。
実際にはそこまでする奴はおらんとは思うが(笑)。

ミニバイクの世界では一部を除き改造制限がかなり厳しい。
あれは禁止これも禁止と縛りが多すぎる。
そこまで規制せんでもエエやろとずっと思っていた。
規制したから金が掛からんわけではない。逆に金掛かってしまうのである。
よいシリンダを探し求めて何十個もシリンダ買うなどとも聞く。
それだったら加工を認めてしまった方がはるかに安上がりなのだ。

何でもありとは実に潔い。制限ないからといって何でもかんでも改造する
必要はなく各々の判断で決めればよいのだ。

関西ではノーマルクラスがメインでSPクラスはほとんどない。
関東は逆でノーマルはいないらしい。
そのためこれまでノーマルで通してきたのだがノーマルのままではあんまりである。
よって改造することに決めたがどこまで改造するかが問題だ。

耐久性や費用面を重視しチャンバーのみのSP50仕様でいくことに決定。
というわけでチャンバー選びに入ったが、すでに書いたように関西では需要がないため
こっちではメーカーはほとんどなく、名の通ったメーカーは関東に集中している。
関東での装着率など調べにいったりできないわけで有名でもいいのかどうか
確認のしようがないのである。
各社のHP見つつ検討した。HPといっても大概のメーカーでは説明などないのも同然。
唯一?説明のあるリップスに決定。

以前ここのファンネルを使っていて好印象であった。そのファンネルはバンド止め
のためグラグラして落ちそうだったので今は別のファンネルを使っている。
実際に取れたことはないけど。やっぱり不安だったのだ。
他の選定理由としては安いことが上げられる。今時のチャンバーは4万以上ザラ。
高ければいいという保証があるわけでもない。
その他にも手を付けるつもりなので4万はきついな。
一昔前は1万円台が普通やったのになあ。
時の流れを感じさせる。思わず遠い目で見てしまう(笑)。
安いとはいえ3万するが、他社より遙かにアドバンテージがある。
これで性能よければ完璧や。

リップスだけでもチャンバーの種類がある。
50用としては最高峰とされるSP50用を選択した。
商品名は”タイプRSワークスver2010飛燕”。長っ(笑)。
サイレンサも選べるがうるさいのかと思いロングを選択してみた。

リップスチャンバー 001

リップスチャンバー 002

リップスチャンバー 003

まずはノーマル。膨張室の張り出しが気になる。実際転倒すると膨張室をヒットする。

リップスチャンバー 004

ノーマルとの比較。膨張室が出っ張らないようになっているのがわかる。

リップスチャンバー 005

まずはシリンダにフランジを取り付ける。ここは液体ガスケット塗布の指定あり。

リップスチャンバー 006

リップスチャンバー 007

リップスチャンバー 013

リップスチャンバー 012

リップスチャンバー 009

取付後。サイレンサーの位置はもうちょい前の方が好みであるが。

リップスチャンバー 008

ノーマルのように膨張室は出っ張っていない。本体打つことはまずないだろう。

リップスチャンバー 011

本体とサイレンサーの接続部は、シリンダと同様に液体ガスケット塗布の
指定があった。
ここはいらんやろ、と思い塗らずにエンジン始動すると見事に排気漏れした
ので結局塗った(笑)。

リップスチャンバー 010

説明ではエンドはカールエンド風…となっていた。
”風”ってなんやろ?。
ちょっと微妙な感じやな(笑)。

リップスチャンバー 014

モデル名の刻印あり。

はやる気持ちを抑え装着完了。いよいよエンジン始動。なんかわくわくするな(笑)。
気になる音量だが拍子抜けするほど静か。サイレンサーは完全ストレート構造である。
意外と重量感がある。蟹の如く身が詰まっているのか?(笑)。
これならショートでも十分静かと思う。
静かとはいえそこはチャンバーらしい音。気分は盛り上がる。
やっぱりチャンバーやな!(嬉)。
少々暖気の後、100mほど乗ってみた。性能はどんなもんや?
結論は100mぐらいでわかるわけないちゅうことや(笑)。

性能ではなく明らかにわかったことがあるのだが、それはかぶり気味であることだ。
チャンバー効果アップにより吸入負圧高まり濃くなったのか?
チャンバー変えれば濃くするばかりではないようではある。

レース用と割り切っているのか、安くするためか耐熱クリアたれていたり
ステーがちゃちだったりと荒い部分も見受けられるが、許容範囲内と考える。

セッティングデータ付属しているのでとりあえずはそこからセッティング開始する予定である。

オーバーヘッドトレイ2010年02月06日 09時08分55秒

荷物の収納だが常時積んでいる物多く、コースに行くときに収納スペースを有効に
使えていないことが気になっていた。

オーバーヘッドトレイ 004

邪魔になっていたのはこれだ。サンシェードである。
これは必要な物だが使わないときは非常に嵩張る。これまでは2列目上部の
棚に置いていたのだが軽い割にはスペースを取っていたため上部棚を有効に
使えていなかった。
ハイルーフ故、1列目の頭上空間遊んでいて常々ここを何とかして生かせないかと
考えていた。というわけでここに棚を作ることに決定。

オーバーヘッドトレイ 001

オーバーヘッドトレイ 002

オーバーヘッドトレイ 003

オーバーヘッドトレイ 005

オーバーヘッドトレイ 008

オーバーヘッドトレイ 007

完成したのがこれ。アシストグリップに棚固定受けを共締めしその上に棚板を
置いている。
当然だが元から付いている棚(サンバイザー部で、見た目はよいが使いにくい)は
使えるようにしてある。
受けには革を張るなど芸が細かい。

製作に当たっては受けの寸法決めが大変であったとのこと。
またボディの誤差が左右で違うため調整に難儀したそうだ。
途中経過を知らん俺としては、出来上がるとあっそで終わりや。
笑って許して(笑)。

オーバーヘッドトレイ 006

サンシェード入れてみた。うまく収まる。というか収まるようにオーダーしたのである。
出し入れできるように開口部の寸法も決めてあるので使いやすい。
実に素晴らしいが、意外と費用掛かったのが惜しい(笑)。
これで上部棚を有効に使えるのだ。

チャンバーテスト2010年02月07日 22時26分26秒

取り付けたリップスのチャンバーテストするべく堺カートランドに向かった。

この日、出発するのが出遅れたため現着は9時過ぎであった。
もっと多いのかと思っていたが、平日とはいえあまりにも少ない。
ガラガラである。貸し切りにも等しい。冬場の平日とはいえこれでやっていけるのか?

走行前にキャブのセッティングする。その他の準備などで手間取り走行開始したのは
11時であった。やっぱり朝一から走れるぐらいで来んとあかんな。

キャブセッティングしている時のことであった。針のクリップ触るため針を固定している
クリップ取るためマイナスドライバで外そうとした。
普段はラジペンで取るのだが面倒なのでそこにあるマイナスで代用したが
勢い余ってかクリップ、ぴぃぃ~んとどっかに飛んで行った…

チャンバーテスト 001

これがそのクリップ。こんな小さな部品飛んでいったら探すのは不可能。
数メートル飛んだのではと思われる。店開きして準備している時にこれか!
全く走らずして今日は終わりか!?と思った。
予備のキャブ持っていたのでそちらより部品取って事なきを得た。
こんなしょうもないことで1日が終わるところやった。ホンマにやばかったな!(笑)。

セッティング完了し暖機する。この時気付いたのだがサイレンサのリベットより液体が
垂れている。何やろ?

チャンバーテスト 002

そうそれは水だった。ガソリンが燃えると水が発生するがノーマルでは記憶がない。
綺麗に燃えているということか?

準備完了し、走行を開始する。
インプレだがノーマルと比べて高速よりの印象。ノーマルでは立ち上がりで
8000ぐらいで加速するのが9000ぐらいでないと前に進まない。
ちょうど1000回転上にパワーバンドが移動したようである。
パワーパンドに入るとノーマルより明らかに加速する。
ノーマルでは11000で頭打ちになるところを12000超えてもまだまだ加速する。
場合によっては13000ぐらいまで回ってしまう。さすがにこの辺りに来ると
危険ゾーンと考えられるのでそれ以上は回さなかった。
しかし機械タコではレスポンス悪いため実際にはもっと回っている可能性があるので注意が必要。
というわけで上限は確認していないが11000から12000あたりではノーマルとは
別物の加速である。ストレートエンドでの回転数は明らかに上がっている。
すなわちそれだけスピード乗っているのである。
しかしながら高回転のパワーがあればタイムアップするのかどうかはそうとは限らない。
カートコースでは低速のタイトコーナー多いため常時高回転を維持するには
それなりの技量が要求されるのである。
結論からいうとこの日パワーアップによるタイムアップはなかった。
高回転よりの特性とはいえ乗りにくいわけではない。
現状ではチャンバーの持ち味を生かせていないだけのことだ。
それができれば確実にタイムアップするのは間違いない。
トルク型のチャンバーも選べるのでそちらの方がイージーに走れるだろう。

チャンバーテスト 003

セッティング途中のプラグ。白いどころか付着物ほとんどない状態。
この時点で指定MJよりまだ大きい。後で気づいたが指定のプラグより番手が
下であった。つまり焼け型プラグなので当然か?

チャンバーテスト 004

チャンバーテスト 005

チャンバーテスト 006

テスト中転倒。路面にエルボドロップ&ショルダータックル(笑)。
低速コーナーであったためダメージはこの程度。すぐ修復完了。

さてまだ推奨MJより濃いためやばいかと思いつつ、さらに絞っていく。

チャンバーテスト 007

これでエエんか?と思いつつもさらに絞る。元々濃いめにしていたため結構
絞ることになった。絞ると調子いいのがわかる。
伸びが違うのだ。
キャブだけではなく点火時期も調整した。
ノーマルは進角気味でちょうど良かった。一旦中間に戻してみるとさらに良くなった。
点火時期の影響も大きいようである。

スプロケットについては加速が良くなればロングに振る必要があるかと思っていたが
ノーマルと同じでいけることがわかった。
これは速度が上がってもノーマルでは使えなかった高回転が使えるようになったためである。
現状ではロングに振る必要は感じなかった。
すでに書いたようにノーマルと比べると高速よりである。
ショートに振ると高回転使いやすくなるが、それではストレートエンドで吹けきって
しまう。
修行を積み高回転を維持できるようになるのが最もタイムアップできると思う。
特性を変更する部品別売りであるのでそちらも試してみたい。
プラグだけではわからないのでヘッド開けてみてのピストンの焼け確認は次回に。

評価については後日談あり。