委託整備その32011年10月18日 00時24分16秒

その2より続く。

委託整備 037

町乗り車は過冷却防ぐためサーモスタット付いている。
サーキットでは不要であるし、希に開かないなどのトラブルもあるようなので
外しておく。ちなみにカバーを外すには36のレンチ必要。
昔々NC30乗っていた時にセンターロックのアクスルナット回すため工具を買った。
今頃になって出番が来るとは(笑)。
そんな工具持っていたことも忘れるほどの時間が流れた。

委託整備 059

プラグキャップは外品?コードとキャップの接触不良起こることがあるので
コードの先端をちょっとだけ切る。
キャップを目一杯ねじ込んでさらにはタイラップで縛る。
以上でエンジン関係終了。続いて車体回りに移る。

委託整備 038

委託整備 044

まずは前ブレーキから。キャリパーピストンのさびが酷い。
とはいえ錆びているのは先っぽの方だけ。
メッキの質が良いのか、錆は表面だけで深くまでは達していない。
素晴らしき日本車。さびを落としたのみ。
本来ならシール替えたいところであるがいけるやろ、というわけでピストンは外さず。
ピストンのモミだしは抜かりなくやっておいた。

委託整備 047

フルードはおそらく当時物。意外と劣化していないようであるが抜き取ると
一部沈殿物があった。
フルード交換せず距離を走ると究極にはモリブデングリース!に変身するらしい。
そこまでの劣化はないが当然交換。
点検窓はガビガビであるが、単体部品は出ない。
フルード交換したらなんとか見えるレベルとなった。

委託整備 049

マスターのインナーキットも替えたいが…
レバーとの接触部グリースアップにとどめた。

委託整備 045

パッドはバリ山であるがライニングが錆びている。
これがブレーキの感触おかしかった原因と思う。要交換。
それとも錆を落とすだけで使えるのか。

ディスクの振れは目視ではないようである。
ブレーキホースは見た感じ亀裂などはないようだ。
一応、4年で交換となっているがどれぐらい持つのか?

委託整備 042

委託整備 043

委託整備 050

竹馬もやる。インナーに錆びある。放置車両の定番である。
曲がりなどはないようなのでストローク範囲の錆を落としてそのまま使用した。
程度次第であろうが、錆びているから必ず漏れるわけではない。
ダストシールも取り外し。インナーを抜かなかったのでオイルシールもそのまま。
オイルは余っていた10番を使い、規定値どおりに油面を合わせた。
スプリングの縮みもほとんどない。
ただ10番ではダンパーが弱い。粘度アップかシートパイプ加工が必要。

委託整備 040

竹馬やっている間にステムもチェック。ガタやひっかかりなどない。

委託整備 058

委託整備 056

委託整備 057

委託整備 054

リアブレーキ。
キャリパー外そうとするがもうちょっとで取れそうで取れない。
キャリパー外すにはホイールを外さないといけない。
イタリアやカワサキだと許されるがホンダでは許されへんやろ。
マスターのブッシュロッドブーツを外してみる。
水が溜らない構造なので問題ない。

前と同様ピストンに錆。こちらの方が酷い。
ピンスライド部はブーツに包まれており、さらにはグリース塗布されているため
腐食はなかった。前も同様である。
この辺は日本車の強みか。

委託整備 053

ペダルピボットさびさび。錆を落としてグリースアップしたら復活した。

委託整備 055

フルード交換のためリザーブタンクの蓋開けようとするがネジを舐める…
なんでこんな所に十字穴使うのか?大概舐めてしまう。
タンクはがっちりと固定されていないのでショックドライバーも効かない。
時間もないのであとは監督に任せよう。

委託整備 051

ノーマルのスロットルはロースロなのでサーキット走行には激しく向いていない。
余りのちょいハイスロに交換。もっとハイスロの方がよいがこれしかない。

全て復旧し水を入れエンジンを掛ける。腐ったキャブは使わず50Rより
キャブを借りて始動。プラグも駄目と思うのでこちらも50Rのプラグを着ける。
キックするとあえなく始動。マフラーにカーボン(オイル?)の堆積あるようで
なかなかの白煙を吐く。
吹かしてみると調子悪くない。というか結構良かったりして(笑)。
軽く走っても問題はないようである。
俺の出番はここまで。あとの仕上げは監督に任せる。
今回整備手伝ったが、自分のではないし中途半端であった。
部品がもっとあってあと1ヶ月あればかなり仕上げられたのではと思う。

作業の感想
作業的にはレストア的な部分あった。
各部相当腐食進んでいると思われたが意外にもそうでもなかった。
オイルが残っていた部分やゴムブーツで覆われていた部分はほとんど
問題なかった。保管状況にもよると思うがさすが日本車か。
現在では海外生産進んでいる。
日本で作っていてもコストダウンで品質の低下著しいと思う。
それらを10年放置したらどうなるのか?
もっと傷みが激しくなるのは間違いないだろう。
売る方も買う方も目先の金のことばかりしか考えていない。
日本車には質が高いことは当然のこととして求められる。
それが無くなれば競争力なくなるわけである。
買う側が品質良くて、安いのは当然と思っている。
この辺が問題やな。メーカーは気付いているはずであるが…

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