ホイールベアリングその22015年01月07日 21時16分30秒

その1より続く。

新車からの分を含めて3セットのホイール持っている。
新車から以外は中古であり、程度が気になる。
ベアリングは前回交換したが、それでもイマイチ。
新品ベアリングに交換しても動きがかなり渋かったのだ。

リアホイールアクスルカラー 002

左右のベアリングに挟まれる形で中央にはカラーがある。
後の1本はアクスルシャフトの挿入が困難になっていた。
理由は見てのとおり。
正常ならばそのようなことは起こらない。
ディスタンスカラーの減寸だ。
カラーの減寸によりハブ内で斜めになっていた。
ここで交換することにした。

50Rホイールベアリング 012

それだけではなく、グリースの流出も確認していた。
シールされているのでこちらもそういうことは起こりえない。
グリースが無くなると最終的には、焼き付いてホイールロックするのだろう。

リアホイールアクスルカラー 001

ベアリングを抜くとカラーが出てくる。

リアホイールアクスルカラー 004

取り出したるカラーだが。
何の変哲もないようだが、新品と寸法を比較してみる。
全長と外径が0.1ほど違う。
新品より短くて太い。
摩耗が起きるような構造ではない。どういうことか。

ハート様05

太いのは先端のみ。つまりはアクスルを締めすぎて押された内輪がカラーを圧縮する。
その力に負けて先端が広がり全長が短くなるわけだ。
そのため両ベアリングとカラーの間に隙間ができる。
      ↓
アクスルを締めると内輪が奥に押し込まれる。
外輪はホイールに固定されているので動かない(内輪だけ内側に移動)。
      ↓
抵抗が増大し、発熱。
      ↓
熱で粘度が下がったグリースが流出。
そういうことか。
もう一つ考えられる。
ベアリングとカラーの隙間できたためなんかの拍子でカラーが斜めになり、
両サイドの内輪を突っ張るように外側に押し出そうとした。
こっちの方が正しいか。

カラー減寸の理由は締めすぎによるもの。
分かっているがついつい締めすぎてしまう。
街乗りなら大したことはないが、サーキットでは頻繁にホイールを脱着するため
条件としてはかなり厳しいのだと思う。
カラーを交換すれば解決する。
グリース流出したベアリング共々交換した。
しかしここで更なる問題発覚。

リアホイールアクスルカラー 005

ベアリングが内側に入りすぎないように、ある所で止まるようになっている。
スプロケット側はホイール側の穴が途中で終わっているが、ブレーキ側はホイールに
圧入されたストッパーで入りすぎないようになっている。
片方を打ち込んでいくと、もう片方が飛び出る現象が発生した。
打ち方が浅かったのか?そんなはずはない。
なんと圧入されたストッパーーが緩くなって、内輪がカラーを通じて反対側の内輪を
押していたのだ。つまりはストッパーの役目を果たしていない。
先にブレーキ側を打ち込んでからスプロケット側を打ち込む。
両方が適切な位置にあることを確認した。

リアホイールアクスルカラー 006

それだけでは不安であるので、アクスルを一旦締め付けて取り外してベアリングが
どうなっているか確認した。
ホイールの回転に異常はない。
ベアリングの位置も変わっていない。
取りあえずは良しとするが、本来ならホイールの交換時期ではある。

その3へ続く。