ビートのステップその1 ― 2013年09月06日 22時24分54秒
ある日のこと。
かなりのフロントステップである。乗っていて何でこんなんやねん。
すっと気になっていた。
今日という今日はもう許さんぞ!
この俺の怒りが大爆発した!
どういうことなんぢゃ、ワレー!
伊狩増代。
何故そうなのか。
シートはKLXと共通である。
俺はKLXでも問題とは思わないが、かなり足つきを考えたのだと思う。
国産トレールにありがちな、中央がへこんだシート。
それだけで済めばいいが、そうでもない。
シートを下げるとステップとの距離が近くなり膝が窮屈になる。
それを避けるためステップを前に出しているのだと思う。

オフ車は洋の東西を問わず、だいたいスイングアームピボット直下付近にステップがある。
フレームの形状が異なっても車体の構成にそれほどの違いはないのでその辺り
がベストなのだろう。しかし実際はそれとはかなり異なる。
印を付けたぐらいが理想ではないか。
ステップに求める要素とは。
オフのギザギサステップではなくロード式の固定式バー。
同軸でないこと。
先端可倒式。
そして、理想の位置。
市販品はほとんどない。
上記をすべて満足する物もないしこれからも出ないだろう。
自分で作るか…
そう決断し、材料を手配したがすぐ出来るようなものでもなく全く進んでいなかった。
そして時は流れて…
そんな折り、大爆発したのだ。
この際、ある程度は目をつぶって市販品を買うことにした。

入手したのは、ビート製36750円。
コ○ースのステップなんて昔は18000円ぐらいやったぞ!
不景気も何のその。価格の大幅向上。
値段は上がっているが、可変式になったり仕上げが向上したりはしている。
5万ぐらいなどざらにある。それでも…
同じタイプを9Rでも使っていることも選択の理由。
あとはアグラスしかないので選択肢はない。
同軸は転倒するとペダル操作が不可能になることが多いのでレースには不向き。
作る側からすれば最も簡単なのでよく見掛ける方式である。
サーキット走行もあり得るのでそれは避けたいが仕方ない。
アグラスは同軸でないが、移動量が激しすぎる。
値段も強烈。
つまりは、良いのではなく悪くはないという消極的選択となった。
外からは分からないが同軸の根元はかなりごつく、早々破損することは
ないようだ。
実際、激しく転倒したのを見たことがあるがバー回りはそれほどのダメージではなかった。
むしろ、プレートが完全に破損していたのだ。
先っぽは可倒式となっている。これはたぶんビートしかやっていない。
最も宇重要な位置はどうか。
移動量は100ミリバックの20ミリアップとなっている。可変式ではない。
ロードの世界では考えられん数値である(笑)。

まずシフト側から作業する。
これはエンジン側のピロボールである。
試しにピロボールを動かしてみるがエンジン側の動きが悪い。
日本製なんだが?
動かしていても変化はないので、グリースを塗り込むが変わらない。
不良品やろ。これは組んだときにさわってみればすぐにわかることである。
ここのボルトは何故か皿を使っている。どういう意味やろ?
その後の対応は何ともないで終わり。
200円ぐらいの部品を惜しむな。評価を下げるだけだ。
もう次は無い。


とりあえず組み込み完了。
理想の位置からはズレがある。バー1本分前ではないか?
あるいは半分か。
フレームとの隙間ギリギリ。
一応、調整できるようにシムも付属している。
メーカーは改造前提で考えているのか、グフの下のドダイはボルト取り。
KSRでは片側のみ残ってしまうのでかなりの進歩と言える。
ピロボールの動きは悪い。単体で悪いのだから組んで良くなるはずがない(笑)。
ペダル高さ調整ロッドは六角ではなくなっている。
工具が掛けられないので回しにくい。
何コストダウンしとんねん。
さらにはロッドが真っ直ぐにならない。
組み方にもよるが調整ではどうにもならない。
続いてはブレーキ側。
シフト側より面倒なのは何でも同じ。

ブレーキスイッチは純正流用。
スイッチ自体は全車共通?
そのためか配置に無理がある。直接スイッチ引けない。
ノーマルですでにかなり無理がある。
距離が遠ければ長~いスプリングでエエやろ。擦れる部分はチューブ巻いとけ。
この辺の考え方はイタ車っぽい。さすがカワサキやな。
日本のイタ車と言おう(笑)。


リターンスプリングはマスター側につけるタイプ。
合理的に思えるがそうでもない。
プッシュロッドにあるナットを回すとペダルの高さが調整できるがそれがある
ために工具が入らず、調整できないのだ。悪戦苦闘して調整する。
作業終わってから気付いたが、スプリングを付けない状態でまず調整し
最後にスプリングを取り付けると良い。
何を今更…

苦労して調整したが、狙った高さにならない。
??
なんとスイッチを引っ張るスプリングのフックボルトが本体に当たってこれ以上は
上げることは出来ないのだ。
何なんそれ?!本体の形状、考えたら済むだけのことやろ!
フックの造りも昔から変わっていない。
ス○パーバンクの時代もそうだったらしい(笑)。

ともかく完成。ステップ付けるだけでかなり苦戦した。
ペダルの位置は下過ぎる。ステップバーの高さよりやや下ぐらいが理想だろう。
しかし、上記のとおりでこれ以上上げるのは無理。
先っぽの半分ぐらい上を狙いたい。
ロードのメーカーなのでオフについては知らないのか。
スタンディングではステップバーより下ではブレーキ操作不可能。
そのためかKLX用として謳っていない。
分かっていたのか?そうなら何とでも出来たはずだが。
各部の角度も90度にならない。
知らない向き多いが、リンクの角度は直角がベスト。
そうでなくても成り立つが、タッチは悪くなる。
これはシフト側も同様。しかし、実際にはまずそうはならない。
高さを優先しつつ、なるべく直角に近づけることになる。
ペダルとマスターとのオフセットも大きい。
オフセット無しが理想で、もっと詰めることが望ましい。
オフセットが増えるほど、角度と同様に力が逃げてしまうのだ。
そうした理由を考えてみる。
ペダルは全部同じ物と思われる。
特定車種のために専用品を作ることは現実的ではないのだ。
ではマスターの配置をで対処できないか。
角度やオフセットを重視するとフレームにマスターを取り付けることは出来ない。
あくまで追求するとコストアップは必至。
しかし、そうしようにもマスタの近くにはタンデムステップがある。
そういうことを考えると、相当マスターの位置を変えないと無理。
というかバーの位置からして不可能か?
さらにはブレーキホースの長さも…
以上わからんこともないが、もうちょっと出来たような気はするな。
その後、作動および位置確認のため試乗。
調整できるようで、実際は無理。
どないすんねん。
その2へ続く。
かなりのフロントステップである。乗っていて何でこんなんやねん。
すっと気になっていた。
今日という今日はもう許さんぞ!
この俺の怒りが大爆発した!
どういうことなんぢゃ、ワレー!
伊狩増代。
何故そうなのか。
シートはKLXと共通である。
俺はKLXでも問題とは思わないが、かなり足つきを考えたのだと思う。
国産トレールにありがちな、中央がへこんだシート。
それだけで済めばいいが、そうでもない。
シートを下げるとステップとの距離が近くなり膝が窮屈になる。
それを避けるためステップを前に出しているのだと思う。

オフ車は洋の東西を問わず、だいたいスイングアームピボット直下付近にステップがある。
フレームの形状が異なっても車体の構成にそれほどの違いはないのでその辺り
がベストなのだろう。しかし実際はそれとはかなり異なる。
印を付けたぐらいが理想ではないか。
ステップに求める要素とは。
オフのギザギサステップではなくロード式の固定式バー。
同軸でないこと。
先端可倒式。
そして、理想の位置。
市販品はほとんどない。
上記をすべて満足する物もないしこれからも出ないだろう。
自分で作るか…
そう決断し、材料を手配したがすぐ出来るようなものでもなく全く進んでいなかった。
そして時は流れて…
そんな折り、大爆発したのだ。
この際、ある程度は目をつぶって市販品を買うことにした。

入手したのは、ビート製36750円。
コ○ースのステップなんて昔は18000円ぐらいやったぞ!
不景気も何のその。価格の大幅向上。
値段は上がっているが、可変式になったり仕上げが向上したりはしている。
5万ぐらいなどざらにある。それでも…
同じタイプを9Rでも使っていることも選択の理由。
あとはアグラスしかないので選択肢はない。
同軸は転倒するとペダル操作が不可能になることが多いのでレースには不向き。
作る側からすれば最も簡単なのでよく見掛ける方式である。
サーキット走行もあり得るのでそれは避けたいが仕方ない。
アグラスは同軸でないが、移動量が激しすぎる。
値段も強烈。
つまりは、良いのではなく悪くはないという消極的選択となった。
外からは分からないが同軸の根元はかなりごつく、早々破損することは
ないようだ。
実際、激しく転倒したのを見たことがあるがバー回りはそれほどのダメージではなかった。
むしろ、プレートが完全に破損していたのだ。
先っぽは可倒式となっている。これはたぶんビートしかやっていない。
最も宇重要な位置はどうか。
移動量は100ミリバックの20ミリアップとなっている。可変式ではない。
ロードの世界では考えられん数値である(笑)。

まずシフト側から作業する。
これはエンジン側のピロボールである。
試しにピロボールを動かしてみるがエンジン側の動きが悪い。
日本製なんだが?
動かしていても変化はないので、グリースを塗り込むが変わらない。
不良品やろ。これは組んだときにさわってみればすぐにわかることである。
ここのボルトは何故か皿を使っている。どういう意味やろ?
その後の対応は何ともないで終わり。
200円ぐらいの部品を惜しむな。評価を下げるだけだ。
もう次は無い。


とりあえず組み込み完了。
理想の位置からはズレがある。バー1本分前ではないか?
あるいは半分か。
フレームとの隙間ギリギリ。
一応、調整できるようにシムも付属している。
メーカーは改造前提で考えているのか、グフの下のドダイはボルト取り。
KSRでは片側のみ残ってしまうのでかなりの進歩と言える。
ピロボールの動きは悪い。単体で悪いのだから組んで良くなるはずがない(笑)。
ペダル高さ調整ロッドは六角ではなくなっている。
工具が掛けられないので回しにくい。
何コストダウンしとんねん。
さらにはロッドが真っ直ぐにならない。
組み方にもよるが調整ではどうにもならない。
続いてはブレーキ側。
シフト側より面倒なのは何でも同じ。

ブレーキスイッチは純正流用。
スイッチ自体は全車共通?
そのためか配置に無理がある。直接スイッチ引けない。
ノーマルですでにかなり無理がある。
距離が遠ければ長~いスプリングでエエやろ。擦れる部分はチューブ巻いとけ。
この辺の考え方はイタ車っぽい。さすがカワサキやな。
日本のイタ車と言おう(笑)。


リターンスプリングはマスター側につけるタイプ。
合理的に思えるがそうでもない。
プッシュロッドにあるナットを回すとペダルの高さが調整できるがそれがある
ために工具が入らず、調整できないのだ。悪戦苦闘して調整する。
作業終わってから気付いたが、スプリングを付けない状態でまず調整し
最後にスプリングを取り付けると良い。
何を今更…

苦労して調整したが、狙った高さにならない。
??
なんとスイッチを引っ張るスプリングのフックボルトが本体に当たってこれ以上は
上げることは出来ないのだ。
何なんそれ?!本体の形状、考えたら済むだけのことやろ!
フックの造りも昔から変わっていない。
ス○パーバンクの時代もそうだったらしい(笑)。

ともかく完成。ステップ付けるだけでかなり苦戦した。
ペダルの位置は下過ぎる。ステップバーの高さよりやや下ぐらいが理想だろう。
しかし、上記のとおりでこれ以上上げるのは無理。
先っぽの半分ぐらい上を狙いたい。
ロードのメーカーなのでオフについては知らないのか。
スタンディングではステップバーより下ではブレーキ操作不可能。
そのためかKLX用として謳っていない。
分かっていたのか?そうなら何とでも出来たはずだが。
各部の角度も90度にならない。
知らない向き多いが、リンクの角度は直角がベスト。
そうでなくても成り立つが、タッチは悪くなる。
これはシフト側も同様。しかし、実際にはまずそうはならない。
高さを優先しつつ、なるべく直角に近づけることになる。
ペダルとマスターとのオフセットも大きい。
オフセット無しが理想で、もっと詰めることが望ましい。
オフセットが増えるほど、角度と同様に力が逃げてしまうのだ。
そうした理由を考えてみる。
ペダルは全部同じ物と思われる。
特定車種のために専用品を作ることは現実的ではないのだ。
ではマスターの配置をで対処できないか。
角度やオフセットを重視するとフレームにマスターを取り付けることは出来ない。
あくまで追求するとコストアップは必至。
しかし、そうしようにもマスタの近くにはタンデムステップがある。
そういうことを考えると、相当マスターの位置を変えないと無理。
というかバーの位置からして不可能か?
さらにはブレーキホースの長さも…
以上わからんこともないが、もうちょっと出来たような気はするな。
その後、作動および位置確認のため試乗。
調整できるようで、実際は無理。
どないすんねん。
その2へ続く。
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