ルイージの徒然日記

その８より続く。

昨日から異変を感じた。風呂に入っていてが寒いと感じたのだ。
そんなわけないやろ。
これは…いつか来た道か。
正確にはその前の日からおかしかった。
胃腸がおかしい。その時は単にもたれているだけと思った。
記録はとっていないが、毎日体温を測っている。
それが今朝は３７℃を越えたのだ。
体温計は１個だけだと信頼性が低いので２個で測っている。
いずれもほぼ同じ数値を示したのだ。
すでに相当な蔓延ぶりである。ついにその時が来たのか。
鼻出してるような連中など普通だ。そんなと比べると相当対策している俺。
そんな俺が当たるようではその前に全員感染に間違いない。

数日、出張していた。
外に出ると対策が難しくなる。
だから行かないという選択肢は当然ない。行くしかないわけである。
数人で行ったのだ。初日の晩のこと。
外で飯にするということになった。
何でそんな危ない橋をわざわざ渡る！
一人いたら３分で１２機のリックドムが全滅。
そんなこともわからんのか。
しかし、プロフェッサーギルの指令だ。
”正当な理由”がないと断ることはできない。
やむなくそれに行くことになった。
向かった先は飲み屋ではなかった。そうでなければ安全と思っているのか。
飲み食い以外の時はマスク装着。
それは俺だけだ。
しかし、目の前でショットガン撃たれたら。
マスクで防御しても食い物や飲み物は無防備なのだ。
家のこともあるし、当たった場合の不利益は相当なもの。
神経質なほど対対策しているのは俺だけ。
つまりは俺以外は何とも思っていないのだ。
改めて認識の違いに愕然とした。

翌日のこと。
また外に行くそうだ。行きたければ一人で行け。
行っても１回だけやろ。
何故ぞろぞろ何度も行く必要があるのか。
理由をつけて断った。
いかなる理由があろうとも立場が悪くなるのは間違いない。
こんな組織が成り立っているのがおかしいが、そういうことは言えない悪の秘密組織…

で、次の日。またしても行くらしい。
これまた断った。それは非常にまずいと思いつつ。
俺以外も嫌そうだったが断れないというのがいかにも日本的。

好都合なことに宿の近くにそこそこ大きいスパーがあった。
そこで総菜買えばすむことだ。
人との接触が最大のリスクであり、それを避けるべきだ。
酒はコンビニでも売っていてわざわざ外に出る理由などないのだ。

出張したのは熱がでる数日前のことであるから、それしか考えられない。
それ以外に思い当たるフシもない。やばそうなことは避けているのだから当然だ。

対応はどうするのか。何もせず様子みているだけではアカン。
他はどうなのかという疑問が真っ先に浮かぶ。
素早く行動に移る必要がある。

その１０へ続く。