KX85整備その22010年06月07日 23時19分09秒

久しぶりのオフ走行に向けて整備中である。
今週末であるが天気怪しそう。雨の時はレースではないのでキャンセルらしい。

その1ではフォークの取り外しまでであったが。今回はそのフォークをばらす。

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用意した部品。これで6千円とはなかなかだ。全部使ったわけではないが。

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トップキャップ緩めるが車体より外した状態では不可能。そこで特殊工具用意。

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これが特殊工具だ(笑)。テーパーハンドルに交換しているが、その時
トップブリッジ丸ごと交換しているのでノーマルが余っているのである。

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使い方は説明の必要ないだろう。

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トップキャップとアウターの分離後、ダンパーカートリッジよりとトップキャ ップを外す。

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この時使う特殊工具である。なくても作業可能であるがあるとないでは全然違う。
値段も1000円ぐらいだった。フォークメーカー同じであれば使い回しがきくようである。

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こういうことである。
スプリングを押し下げないとトップキャップ固定ナット緩めることはできない。

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これまた特殊工具を先っぽに取付オイルを抜く。

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チャカでボトムの固定ボルト外して

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ダストシール、オイルシール抜け止めクリップを外して勢いよくインナーを
引っ張るとアウターと分離できる。

最初出てきたオイルは綺麗であったが底の方は糸を引いていた!
なかなかきついな!やっぱり全部ばらさんとあかん。

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スライドメタルはインナーとアウター両方にある。
割ときれいだが、摺動面に少々ささくれあり。
次はいつやるかわからないこともあり新品に交換。

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インナーにクリップやオイルシールメタル他取り付ける。
シールの向き注意。この状態でアウターに挿入。

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正立と違い倒立はシールドライバーないと打ち込み難しい。
これはモーションプロ製。そんなにしなかったような気がする。
φ35、36用である。TZ125などにも使えるらしい。
正立と共用のタイプも市販品ある。シールに当たる部分が金属の輪っかに
なっていてインナーの径が幅広く調整できる物だ。
しかし倒立にはサイズが限定されている物の方が明らかに使いやすい。
昔9Rの正立やったときにストレートのそういう奴使ったことがある。
インナーと擦れる部分に塩ビのスライダーが貼ってあったが、気付かないうちにそれが
剥がれインナーチューブに傷が入りオイルダダ漏れになったことがある。
幅広い径に対応するにはそうしないと無理があるようであるが。
結局この時はインナーを両方とも新品にした…5万ぐらいだった…
中途半端なスライダーはないほうが良い。
ちょうどのサイズだとスライダー不要となる。自分で作業する向きには注意必要だ。

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フォークボトムにある圧側のダンパーユニット。かしめてばらせないようにしている。
とはいえその気になれば分解できそうだが失敗する可能性もあるのでばらさなかった。

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シールとパッキンは必ず新品にする。ここから漏れるとまたやり直しとなるのだ。

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オイルはカヤバの倒立用を使う。カワサキ純正のKHL15-10と同じ物らしい?

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オイルを入れてエア抜きする。オイル排出で使った工具ここでも活躍する。
これがないと作業しにくい。値段も安かったように思う。
カヤバのフォークではほとんど共通で使えるようだ。

マニュアルには10回ストロークせよと書いてあったように思うが10回ぐらいでは
到底エアは抜けない。カートリッジでない正立でも一晩おくのに構造が複雑な
カートリッジでは話にならない。
すこすこと手がだるくなるまでストロークする。そしてトップキャップを閉めて一晩放置。

エア抜き後は油面調整する。

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ここまで来ればあとは楽ちんである。トップキャップとの接続ねじ部は左右で長さを合わせる。
しかし下に白いカラーがあるのでそれが遊ばない位置にするだけである。

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トップキャップとカートリッジを締め付ける。あとはアウターとトップキャップを締めて完成。

フォークオイルは独特の臭いする。素手でないと作業困難である。
手を洗っても臭いはなかなか落ちないのである。
毎日作業するサス屋の手はどうなっているのであろうか。
俺には関係ないが気になる(笑)。

フォークをやったらついでにステムベアリングも確認する。

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前をフリーにした状態で可能な限り部品を外す。
その状態でステアリングを左右に切ってみる。がたやひっかかりはないが
明らかに動きがしぶい。グリース切れか。
ここはバイク屋に任せることにしてとりあえず復旧する。

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フォークをステムに入れる時にはステムの穴をドライバーで広げないと入らない。
抜くときも同様。カワサキの場合は普通らしい。他メーカーではどうか?

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エアクリーナーとキャブをつなぐインシュレーターである。
ここは寒いときに表面にクラックを発見していた。交換するため部品入手し作業
しようとしたが、硬化して外すことができなかった。今は季節がよいので好都合である。
おもいっきりインシュレータへこまして取り外す。
冬場と違い拍子抜けするほど柔らかかった。

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新旧。黒光りする方が新品である。クラックあったはずだが表面をくまなく見たが
見あたらない。なんでやろ?新品の方が柔らかい。
冬場は縮んで表面にクラックが出てくるのか?

狭い場所に配置されているためキャブおよびクリーナーボックスにインシュレーター
を接続するのに一苦労する。冬場だと厳しい。

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フィルターは洗ってオイルを塗ってあったが時間の経過により乾いていた。
また塗って組み込み作業完了。

他にもまだあるがそちらは次回に。

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